Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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慶應義塾の学術コンテンツはGoogleアプライアンスで横断検索

high190です。
慶應義塾大学三井情報が、慶應義塾内の学術コンテンツを横断的に検索するサービスにGoogleアプライアンスを用いて実用化に成功したそうです。

慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)と三井情報は16日、慶應義塾内の学術コンテンツを横断的に検索する新しい検索サービスシステムを、Google検索アプライアンスを利用した実証研究で実現したと発表した。
開発した検索サービスシステムでは、慶應義塾内の全ネットワーク上にある学術コンテンツを横断的に検索し、時系列やキャンパス単位での多次元分析を実現。検索サービスシステムは実証研究の成果として、慶應義塾の公式サイト上で「Keio Information Concierge Service(KICS)」として公開している。
キーワードによる検索結果の画面では、慶應義塾発信の公式情報や研究室の研究成果情報を表示するとともに、ページ右側には出力結果に関する代表研究者・教員名や研究拠点キャンパスなどを表示し、絞り込み検索が行なえる。
このほか、検索結果の各ページを時系列に沿って年表型に配置する機能や、各ページが慶應義塾のどのキャンパスから発信されているかを割合として示す機能を搭載。また、Google検索APIを利用し、慶應義塾大学出版会のWebサイトと慶應義塾の学術情報リポジトリとの書籍統合検索を実現し、Googleブック検索内の書籍と慶應関連書籍が同時に検索できる機能を備える。
DMC機構と三井情報では、Google検索アプライアンスを用いたことで、2006年度に実施したプロジェクトと比べて、工数は4分の1、運用コストは23分の1で実現できたと説明。今後、DMC機構と三井情報では共同で、企業内の知財情報検索など、企業内検索サービス分野への展開を目指すとしている。

同一組織内にある情報でも、すぐに見つけたいと思っていても見つからないと結構なストレスを感じませんか?大学のwebページにサイト内検索を付けても、設置校全ての情報から特定の情報を抽出することはできないとか、組織が大きくなればなるほど情報検索が難しくなってきます。

個人的には

このほか、検索結果の各ページを時系列に沿って年表型に配置する機能や、各ページが慶應義塾のどのキャンパスから発信されているかを割合として示す機能を搭載。また、Google検索APIを利用し、慶應義塾大学出版会のWebサイトと慶應義塾の学術情報リポジトリとの書籍統合検索を実現し、Googleブック検索内の書籍と慶應関連書籍が同時に検索できる機能を備える。

この機能ってすごいなーと思いました。検索結果が時系列で分かるとか、どのキャンパスからの発信情報かが分かるなんて、大学のweb担当者にとっては夢のある話なんじゃないかと思います。複雑なコンテンツツリー、統一されない編集方針、バラバラのUIなど大学のwebを取り巻く環境は複雑怪奇です。これだけ大学内でwebコンテンツが増えていて、管理面でも抜本的な対策が求められている以上、KICSのようなシステムを入れようとする大学が増えてくるんじゃないかと思います。

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