Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

国公私立大学のガバナンス・コード一覧を作成しました。

high190です。

2020年はコロナ禍で大学教育も翻弄された一年だったですね。オンライン教育、感染症対策、社会にとっての大学の価値など、色々なものが問われていると思います。そのことにも関連しますが、設置形態別にガバナンス・コードの策定が進んでいます。

現時点で公表されている大学の一覧をリスト化しました。今後も順次更新します。この記事の公表時点(2020/12/30)では、国立大学法人で公表の事例はまだありません。そもそも国立大学ガバナンス・コードが公表されたのが2020年3月30日ですから、今年度内に策定されて順次公表されると思います。
※更新情報 私立大学を日本私立大学協会準拠、日本私立大学連盟準拠、大学監査協会準拠に分類。学校法人北里研究所(北里大学)を追加(2021/06/24)

私立大学は、日本私立大学協会と日本私立大学連盟がそれぞれにコードを公表しています。その比較をしたブログ記事がありますので、ご紹介しておきます。
www.daigaku23.com

さて、ここで別の視点で考えてみます。大学のガバナンスは何のためにあるのでしょうか。

色々なステークホルダーがいますが、究極的には大学で教育を今受けている人、今後受ける人にとって適切な教育研究体制を取る。そのために適切な管理運営を行う。教育研究と質保証の両輪を適切に実行するための統治機構がガバナンスだと思います。もちろん設置形態、大学の規模・学部等の分野によってあるべき姿は異なると思います。

ガバナンス・コードに一定の役割があるとすれば、各大学が自律的に自分たちのガバナンスを整えるための仕組みとして機能するか否かでしょう。今の大学には認証評価、内部質保証など評価基準がたくさんあります。どのように大学運営を設計していくのか、中長期計画なども含めて、自分たちのあり様を自分たちの手で描く。そのためのガバナンス・コードであって欲しいと思います。

【参考情報】

上記URLのサマリーを抜粋

高等教育機関に対する自律性と信頼性のバランスから、高等教育ガバナンスは 「21世紀の重要な政策」 となると考えられる(ケネディ2003)。ここでは、2つの主要なトレンドに焦点を当てました。

  1. グッド・ガバナンス・ガイドラインの策定
  2. 品質認定と監査におけるガバナンスの問題の包含

前者は、高等教育システムの管理ミスや変革プロセスの際の非強制的な対応として起草されることが多いが、後者は、教育機関内での改善と 「質の高い文化」 の創造に重点を置いている。レビューされたガイドラインの特定されたキーポイントを簡単に紹介した後、品質保証とグッド・ガバナンス・ガイドラインによる制度ガバナンスのアプローチの違いを評価する。グッド・ガバナンス・ガイドラインは高等教育ガバナンスの唯一の解決策ではないかもしれないが、相互に合意した説明責任の仕組みを自発的に取り入れた場合に、機関や個人が最も効果的に機能することに留意すべきであると論じられている。