Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学職員インタビュー@high190編

high190です。
人事系大学職員の玉山さん、とある大学職員さんが大学職員インタビューをやっていたので、私もやってみます。
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埼玉大学の「若手職員アンケート」が元ネタのようです。読み物として面白いので是非。

1.前職について
Q.前職はありますか?また、前職がある場合は前職の業種、職種を教えてください。
前職も私立学校で職員をしていました。企画、学生支援、学長室、教務などを経験しています。


Q.前職での経験で最も役立っていることは何ですか?
設置認可申請に関わったこと。特に設置認可を担当した後、教務で新設組織の運営実務を経験したのは現在も役立っています。


Q.学生時代の経験で最も役立っていることは何ですか?
通っていた大学で学生スタッフをやっていました。大学を考えるきっかけがもらえたと思います。


2.現在の仕事について
Q.現在の担当業務はどれにあてはまりますか?
例示は「総務系」「財務系」「研究支援系」「教務・学生支援系」「国際系」「その他(図書系、出向中)」ですが、この括りでは総務系に該当します。


Q.教員・学生との距離感はどの程度ですか?
私の場合、私立学校の法人事務局なので、教員・学生との接点は薄く、法人役員・部門役職者とのやり取りが多いです。しかし設置認可案件だと教員とのやり取りが多く発生します。


Q.①仕事の自由度、与えられている裁量はどの程度だと思いますか?②また、自らが主導的な役割を果たして物事を進めた経験はありますか?
現在「監督職」なので、一定の裁量はありますが原則は管理職の指示に従って業務を進めます。プロジェクト業務、業務改善などで主導的な役割を担ったことがあります。


Q.仕事上英語を使う機会はありますか?
ありません。残念ながら英語が不得意なのですが、海外研修に参加したことがあるので英語コミュニケーションの必要性は痛感しています。


Q.働くうえで、今後 伸ばしたい・身に付けたいと思う知識やスキル等があれば教えてください。
世代的にも中堅なので、今後は「コンセプチュアル・スキル」をより強化する必要があると感じています。
www.acpa.jp


Q.大学職員を志望した理由、また現在の大学のどのような点に魅力を感じ志望されたか教えてください。
教育に関わる仕事がしたかったことと、職員として教育を支える裏方としての仕事に魅力を感じました。現在の職場に感じた魅力は、母校でもあるので、建学の精神に対する共感によるところが大きいです。


Q.現在、働いていて満足している具体的な内容を選択してください
優秀な上司の下で働いているので、自己の成長に繋がる環境であることは満足度が高いです。


3.先輩職員の声
Q.大学職員として実際に働いてみて、働く前に想像していたこととの違いやギャップを感じた経験はありますか。また、それはどのようなことですか。
私は2つの私立学校を職場として経験していますが、組織的硬直性、官僚制、集団凝集性などは入職後にギャップとして感じました。ただし、これは私立学校という狭い集団内なので、国立大学法人などでは異なるのかもしれません。


Q.現在の大学で働き始めてから、これまでで最も印象に残っている又は最もやりがいのあった仕事について教えてください。
これも設置認可案件ですね。大変ですがやりがいのある仕事です。


Q.働く中で、目標としていることや、日頃から心がけていることがあれば教えてください。
職員には組織の中長期的な安定性と堅実性を担保するため、日々の業務を遺漏なく行うとともに、業務を改善し、組織を前に進めることが役割として求められています。よって前例は重視しつつも、常に改善の視点を持つことを心がけています。


Q.現在の大学で働くことを通じて、「自分のここが成長した」と思う点や、身に付いた知識・スキル等があれば教えてください。
現在の職場に来てからは、前職よりも規模が大きかったこと、所属部署が組織全体を俯瞰的に見る役割であるため、全体を見る視点と知識が身についたと思います。


Q.事務職員の仕事のうち、「この部署の仕事は面白い」「あの部署の仕事が面白そうだ」という仕事があれば、 理由も含めて教えてください。
財務部門の仕事は面白いと思います。一見地味かもしれませんが、私立学校は中長期的な計画に基づく健全な財務体質、戦略計画に基づく経営が必要であり、その根幹を支えるのが財務だからです。もっというと教学と経営と統合した戦略部門で働いてみたいです(総合企画部のイメージ)。


Q.自身はどのようなタイプの人だと思いますか?
面倒くさがり。だからこそ非効率な業務は改善すべきだと思います。


4.受験生へのメッセージ
Q.どのような後輩と一緒に働きたいと思いますか?
よく調べる人。改善提案を持ってきてくれる若手の人には、現状の業務の背景、従前のやり方の俯瞰的観点からの改善方策を聞いています。その上で論理的妥当性があるものは積極的に改善してもらっています。そのためにも「調べる」ことは重要なコンピテンシーです。「大学職員の書き散らかしBLOG」で紹介されていたIMRADフレームワークは私も使っています。
kakichirashi.hatenadiary.jp


Q.最後に受験生へのアドバイスやメッセージがありましたらお願いします。
どんな仕事もそうだと思いますが、一定の領域に到達するまでには学習が必要です。特に大学は社会的に厳しい視点で見られていますし、設置形態を問わず税金が投入されるため、説明責任を強く求められます。財政制度等審議会経済財政諮問会議、総合科学技術・イノベーション会議などでは厳しい論調も多いです。

また少子高齢化による学生獲得競争の激化、現在では感染症対応など業務革新が必要であり、(私はそう思っていませんが)斜陽産業だと言われています。こうした難局を突破する人材が来てくれたら嬉しいですし、そういう人材に選択される大学業界であって欲しいと願っています。