Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

Googleが大学の研究プロジェクトに総額570万ドルの奨学金を提供

high190です。
Googleが自社で積極的に投資を進めている分野について、大学の研究プロジェクトについて奨学金を出すことにしたそうです。


Googleは米国時間2010年2月2日、大学の研究プロジェクトに資金を提供する奨学金プログラム「Focused Research Awards」について明らかにした。Googleや同社が提携する研究団体と研究範囲が重なる4つの分野に総額570万ドルを提供する。
4分野は、(1)「マシン・ラーニング」、(2)「公衆衛生と環境モニタリングに向けたデータ収集機器としての携帯電話の利用」、(3)「コンピュータのエネルギー効率」、(4)「プライバシー」。これらはGoogleが積極的に投資を進めている分野で、今後も長く研究を続けていく予定。
Googleは、カーネギーメロン大学、ワシントン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、スタンフォード大学など合計10大学の31人の教授が率いる12のプロジェクトに研究奨学金を授与することを決めた。いずれのプロジェクトも研究期間は2〜3年。対象となるプロジェクトは、Googleの各種ツール、技術、専門知識にアクセスできるようになる。
米メディア(New York Times)が伝えるところによると、それぞれの研究プロジェクトが受けとる金額は10 万〜150万ドル。Googleはこれまでも大学の研究プロジェクトに資金を提供してきたが、その規模は5万ドル程度だった。新たなプログラムで分野を集中的に絞って研究を支援し、自社技術に役立てていく考え。

今回奨学金が支給される大学は全てアメリカの大学でした。日本の大学でもこういった奨学金を取れるといいんですが、コンピュータサイエンス分野の最先端はアメリカのようですし、どうしても給付先が偏ってしまうのも仕方がないかも知れません。
ただ、570万ドルというのはすごいですね。2月3日時点では1ドル約90円なので、約5億1千万円です。日本での事情があまり詳しく分からないのが残念ですが、企業が提供する資金としては多額な部類に入るのではないでしょうか。(※日本企業の大学向け研究支援等に詳しい方、フォローいただければ嬉しいです)

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