Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

コナミがネバダ大学ラスベガス校に100万ドルを寄付。ゲーミング産業の振興を狙う

high190です。
デジタルエンタテイメントなどを手掛けるコナミが、カジノ向け機器を中心とするゲーミング事業の研究に定評のあるネバダ大学ラスベガス校に100万ドルを寄付するそうです。


コナミは9日、米ネバダ大学ラスベガス校に100万ドル(約8600万円)を寄付すると発表した。コナミは、カジノ向け機器を中心とする「ゲーミング事業」を手掛けているが、同分野で実績のあるネバダ大学に寄付することで業界振興につなげる。
ネバダ大学は、最先端の研究・教育活動を行う「国際ゲーミング研究所」を設置しており、業界に多数の人材を送り込んでいるという。コナミの寄付金は、寄付口座の開設や奨学金、施設回収などに充てる計画。
コナミでは「今回の寄付で、ゲーミング産業のさらなる発展に寄与したい」(広報グループ)としている。

コナミがカジノ向け機器の事業を行っていたのは初めて知りました。
どちらかというと、デジタルエンタテイメント事業が主力であると認知されているように思いますが、豪州すべての州と地域、北米では米国27州、カナダ8州のカジノライセンスを取得するなど、確固たる営業基盤を持っているのですね。

国際ゲーミング研究所(通称IGI)はネバダ大学ラスベガス校に設置されています。機器の開発だけでなくカジノでのホスピタリティを研究したり、「Gaming Journal」という刊行物を発行したりと、まさしく最先端の研究・教育活動が行われているようです。

このニュースを読んで感じることは、コナミのような国際企業が寄付するゲーミング事業を教育面からサポートするカリキュラムを日本の大学が提供しても面白いのではないかということです。学部レベルでは難しいでしょうが、大学院レベルであればニーズもあると思いますし、専門性のある人材育成に寄与できる可能性は十分にあります。日本ではまだまだゲーミング事業についての議論が未成熟であると同時に、観光立国を目指すのであれば必然的に法令の整備、業界振興及び人材育成を行っていくことが大切になってきます。
コナミが寄付をしたのは、ゲーミング産業の振興を主な目的としていますが、優秀な人材を確保したいという狙いもあるでしょう。

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