Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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秋田大学が鉱物研究でボツワナの国立大学設置に協力

high190です。
工学資源学部を設置する秋田大学は、ボツワナの国立大学設置に協力することになりました。


鉱物研究で知られる秋田大工学資源学部は3日、アフリカ南部ボツワナで地下資源の調査・開発を行う人材を育成するため、同国が進める国立大学設立に協力すると発表した。豊富なレアメタル希少金属)の確保につなげたい日本政府の資源外交に沿った事業。
秋田大によると、今年1月、ボツワナから2011年開校予定の同国2番目の大学、ボツワナ国際科学技術大学の資源学部設立への協力要請があった。今月中に教員を現地に派遣して教育プログラムの作成などを進めるほか、将来的な留学生受け入れを念頭に人材育成に協力していく。
秋田大によると、ボツワナはダイヤモンドやニッケルなどを産出し、鉱山資源が国家収入の9割を占める。しかし、砂漠が広がる厳しい自然環境や技術上の問題から、豊富な地下資源が未開発のままになっている。

豊富な地下資源を有しながら、技術的制約で開発ができないというボツワナの国情に合わせ、技術協力を行うことになったそうです。元々、秋田県には尾去沢などの鉱山がたくさんあり、鉱物研究が盛んに行われていたそうです。エネルギー需要の変化に伴い、鉱山が次々閉鎖される中でも鉱物研究は存続し、現在では携帯電話などから出るナノマテリアルの研究を行っています。

将来的には留学生の受け入れも視野に入れているそうですが、ボツワナにとっては産業振興の一環として、秋田大学にとっては鉱物研究の国際的な交流促進にと、双方にとってメリットがありそうです。ちなみに三菱マテリアル等の企業が参画することはないんでしょうか?ボツワナの豊富な鉱物資源は、新たなマーケットでもある訳ですからね。

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