Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

立命館大学経営学部の新たな取り組み

立命館大経営学部(滋賀県草津市)は25日、2007年度から商業系の学科に在籍する高校生に対して経営学の講義を行うと同時に、特別推薦での入学枠を設定する「高大連携協定校プログラム」を、滋賀県立国際情報高(栗東市)をはじめ、全国の商業高など計10校と結んだ。

高校3年生を対象に1校10人、最大で計100人が対象になる。希望する生徒は4月から8月まで、同学部の教員から経営学に関する講義をインターネットや同学部のある立命館大びわこ・くさつキャンパスで受ける。受講を終えると、プログラム修了証が発行され、同学部の特別推薦入学枠(1校5人以内)への出願資格が与えられる。

協定は、大学側には意欲のある優秀な学生の確保、高校側には進学先の拡大や生徒の意欲向上を狙いにしており、立命館大では理工学部など4学部で同様の協定を取り入れている。

この日は、大学や高校の教諭ら約30人が出席し、同キャンパスで協定調印式を行った。立命館大の田中照純経営学部長は「高校生に経営学への関心を深めてもらい、公認会計士などを目指し、立命館大で大いに学んでほしい」と話した。

立命館大学は新しい取り組みを次々と打ち出すことで有名な大学ですが、またしても面白いことを始めるんですね。同一学校法人による高大連携は、ある程度行われているものと思いますが、自法人と関係のない商業高校と協定を結んで、かつ特別推薦入学枠を与える…
これは高校生にとっても、大学での勉強についてイメージを確認でき、かつ大学で学ぶ内容を事前に知ることができるため、キャリアプランニングにも役立ちます。商業高校で学ぶ内容は大学にも繋がるものがありますので、勉強する意味を再確認できるということも大きいでしょう。