Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

女子栄養大学の学食レシピ本、11万部を売り上げる人気に

high190です。
女子栄養大学が出版した学生食堂のレシピ本が11万部を売り上げる人気だそうです。
女子栄養大学では、専属の管理栄養士が学生食堂のレシピを40年以上考案してきたそうで、家庭でも手軽に作ることができるのが評判になっているようです。


女子栄養大学坂戸市)の学生食堂メニューのレシピ本が2冊出版され、約2か月で計11万部以上を売り上げる人気ぶりだ。専属の管理栄養士が考案した「低カロリー、高栄養」の料理が満載。家庭でも手軽に作ることができ、味もボリュームも申し分なし。健康ブームも手伝い、評判が評判を呼んでいるという。
同大では、1963年に学生食堂を開設して以来、専属の管理栄養士が栄養バランスに配慮した体に優しい献立を考案。現在は、児玉直子さん(58)が「なるべく同じ料理を出さないように」と味付けを変えたり、一部の食材を入れ替えたりと工夫して年間約500種類のメニューを考えている。
1食につき10種類以上の食材を使用。「白身魚のトマトチーズ焼き」「鶏肉のバーベキュー風」など若い人向けのメニューが中心だが、20歳前後の女性が1日に必要なカロリー(約1800キロ・カロリー)をもとに、総カロリーを650〜659キロ・カロリーに抑えている。
魚もしくは肉の主菜を選ぶ日替わり定食は、副菜も4種類から選択。汁物と胚芽米ご飯がついて420円と懐にも優しい。「サバのみそ煮」など中高年に喜ばれるメニューも豊富で、昼食時には、学生に交じって近隣住民や近くにある市役所の職員らも顔を見せる。
そんな中、昨年9月にPHP研究所(東京)から、翌10月には幻冬舎エデュケーション(同)から、レシピ本の出版話が相次いで舞い込んだ。自慢の献立を約50種類ずつ写真付きで掲載。材料や分量、作り方の説明だけでなく、栄養のバランスやカロリーも分かるようにと「四群点数法」による分類表も付けた。
昨年末、ほぼ同時に発刊されると、わずか2か月で、PHP研究所の「女子栄養大学の学生食堂」は約6万3000部、幻冬舎エデュケーションの「女子栄養大学のカフェテリア」は約5万3000部を販売。増刷を重ねるほど、好調な売れ行きという。
同大3年の上野莉沙さん(21)は「おいしいし、カロリーも気にしなくていいから、毎日学食を利用しています」とPR。同じく上武志帆さん(21)は「毎日食べているメニューが本になるなんて」とにっこり笑った。
児玉さんは「家庭で献立に迷った時のヒントになればうれしいですね」と話している。問い合わせは、同大広報部(電03・3915・3668)へ。

レシピ本の詳細は下記の通りです。

女子栄養大学の学生食堂 500kcalからの好バランス定食

女子栄養大学の学生食堂 500kcalからの好バランス定食

女子栄養大学のカフェテリア カンタン今日のごはんはこれで決まり

女子栄養大学のカフェテリア カンタン今日のごはんはこれで決まり

最近の健康志向の高まりを受けてか、こういった本がよく売れるということは耳にします。
この本の場合、女子学生の日々の食生活を支えている学生食堂のメニューは家庭で作る食事のレシピにも応用が利きカロリー計算もされていること、また管理栄養士を長年育成してきた実績が社会から評価されていることの裏付けでもあります。
この本は大学の教育研究成果を明らかにしたものではありませんが、本が売れること自体、立派な大学への評価なのではないでしょうか。是非今後も良質なレシピを考案し続けてもらって、新しい本を出版していただきたいですね。