Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学生が大学履修登録システムを作ってしまった!

high190です。
学生時代に手書きの各種申請で面倒くささを感じたことはありませんか?

面倒な状況を打破すべく、自ら履修登録システムを作ってしまった学生がいるそうです。


大学や後輩に役立ててもらいたいと、札幌学院大社会情報学部四年の桜田義明さん(22)が、インターネットを利用した専門ゼミの履修登録システムを開発し、十月末から実際の運用が始まった。手作業だった登録がスムーズになるなど評判は上々だ。
同学部では二年生が毎冬、三年から必修となる専門ゼミを選んでいる。これまで学生は予備登録と本登録の二回にわたり、手書きの志望書を学内の教務課に提出。また、教務課では一学年約百五十人分の志望書を職員が仕分けて登録状況を公表しなければならず、大きな手間がかかっていた。
桜田さんが開発した履修登録システムは、各ゼミの志望状況をグラフで表示、学生は自分のパソコンからインターネットを通して確認し、希望のゼミの変更もできる。「一番重視したのは使い勝手」といい、シンプルさが特長だ。
「役に立つソフトウエアの制作」が研究テーマだった桜田さんは今年四月、自身の経験も踏まえてシステムの開発に着手。同級生にも試用してもらって改良を重ね、十月下旬に完成させた。
指導した森田彦(ひこ)教授は「システム開発に取り組んだ学生は過去にもいたが、学内で実際の運用にこぎつけたのは初めて」と評価し、同大教務課も「業者に頼んだら百万円単位のシステム。作業が簡素化して大変ありがたい」と歓迎する。
システムは、今月十四日までのゼミ登録作業でフル回転中。次年度以降、他学部のゼミ登録にも応用することを検討する。
桜田さんは卒業後、神奈川県のコンピューター会社に就職が決まっている。「これからも人に役立つソフトを作りたい」と力強く夢を語っている。

ちなみに教務課は「大変ありがたい」と言ってますが、何らかの見返りをあげてもいいような気がします・・・もちろん色々難しいでしょうけど、表彰したりはできるでしょうしね。
ちょっと気になったのは、桜田さんが卒業した後に運用・保守は誰がやるんでしょうね?システムの自前開発の盲点は「開発者が有能でも、それを引き継げる体制を作らないと後々大変!」ということです。

せっかくのシステムですし、今後もしっかり動くような運用・保守体制を作る必要がありますよね?
札幌学院大学教務課の皆様、是非このブログに意見をお寄せいただけると嬉しいです。

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