Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学部教育の充実化のために、文部科学省が指針作成を検討

high190です。
文部科学省は学部教育の充実化と質の維持を目的に、各学問分野ごとに必要最低限の学習内容(コアカリキュラム)を策定する検討に入りました。大学で学生に教える内容はこれまで、各大学が自由に決めることが可能でしたが、今後はそうもいかなくなるんでしょうか。文部科学省がこうした対応を検討する背景には、昨今の大学における申請等のミスや虚偽などで大学全体が社会の中で信頼を失うことや国際的な学力調査の結果を危惧してのものと思われます。

文部科学省は大学の学部段階の教育について、法学や経済学、工学などの専門分野ごとに最低限教えるべき内容を示す「コア(基本)カリキュラム」を策定する検討に入った。学習指導要領に縛られる小中高校と異なり、大学は教える内容を自由に決められる。事実上の「全入時代」を迎えつつある中、学部教育の質を維持するには国による一定の指針が必要と判断した。
中央教育審議会文科省は学部教育の充実を今後の重要課題として打ち出しており、今回の検討はその一環。少子化が進む一方で、大学の新設が相次いでおり「学部教育の質の保証が後回しになっている」との批判が出ていた。ただ、自主自立を原則とする大学に対し国が規制を新設することに、大学側からは反発の声も出そうだ。

コアカリキュラムというのは、昔で言うところの一般教養科目みたいなものでしょうか?どちらにせよ、文部科学省が大学で実施するカリキュラムの一部に基準を設けるのであれば、大学側では対応に追われることになります。特に専門分野を担当する教員の確保などで手間取る大学も出てくるのではないでしょうか。

公式な発表が待たれますね。

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