Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学の情報ネットワークをオープンソースで構築

high190です。
大学の情報ネットワーク構築に関して興味深い情報がありました。

オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社は10月15日,学校法人嘉悦学園 嘉悦大学の,情報インフラ基盤をオープンソース・ソフトウエアのみで構築し,ソフトウエア・ライセンス費用をゼロ円に抑えたことを明らかにした。2007年9月に稼働した情報インフラ基盤はディレクトリ・サーバー,メール・サーバー,ブログなどで構成される。ファイル・サーバーはWindowsから無償LinuxCentOSSambaにリプレースした。
使用したソフトウエアは以下のとおり。OSはCentOS。システム認証基盤はOpenLDAPWindowsクライアント向け認証基盤およびファイル・サーバーはSambaで,既存のWindows Active Directoryのユーザー/グループ情報を移行し置き換えた。メール・サーバーはPostfix。メーリング・リスト・サーバーはMailman。WebサーバーはApacheで,アプリケーション開発言語はPHP。ブログ・ソフトはWordPress。データベースはMySQL,運用監視サーバーはNagiosおよびSyslog-ng。DNSサーバはBind。サーバー・マシンとしてはDELL PowerEdge2950を9台導入した。
嘉悦大学は東京都小平市にあり,経営経済学部の経営法学科および経営経済学科,短期大学部のビジネスコミュニケーション学科の2学部3学科を持つ。新情報インフラ基盤には卒業生を含め1万人のアカウントが登録されており,在校生と職員を合わせた日常的に使用するユーザーの数は2000人弱。
オープンソース・ソリューション・テクノロジでは「本システム構築事例は,一般的な大学の情報インフラをOSSのみで構築できることを実証したもの」としている。

この嘉悦大学、ここ最近情報関係の整備を進めていますね。

[過去記事]
どうやら日本大学に続いてGoogle Appsを導入する大学が現れたらしい(2007/08/22)

Google Apps Education Editionの導入やOSSでの情報インフラ構築など、先端の技術を次々に導入しています。ちょっと調べてみたのですが、情報メディアセンターに所属する「ICT-Consultant」なる学生グループもあるみたいです。

このグループはこんな活動をしています。

ICT-Consultantとは、嘉悦大学情報メディアセンターITグループで働いている学生スタッフのことで、学生からのパソコンについての相談や、学内に設置してあるパソコンなどのIT機器のメンテナンスといった、学生の皆様が学内でIT機器を活用できるためのお手伝いをしています。

きれいなWebだな、と思ってソースを調べたところ、OpenCMSのJoolmaでした。これも学生が作っているんでしょうかね?これはPHPで動作しているはず?ですので、構築している人は結構な使い手なんでしょう。新しい技術でオープンソースのものを積極的に活用していこうという取り組み、次はどんな変化を起こすんでしょうか。