high190です。
京都造形芸術大学では、はてなの「はてなココ」という位置情報サービスを講義の出席確認に活用しているそうです。
- 位置情報サービス「はてなココ」で講義の出席チェック、京都の大学が導入(出典:INTERNET Watch 2010/05/12)
はてなが提供している位置情報サービス「はてなココ」が、京都造形芸術大学の一部の講義で、出席確認システムとして採用されたという。
「はてなココ」は、携帯電話などのGPS位置情報を使って、今いるスポットを写真やつぶやきとともに投稿できるサービスだ。同サービスの「今いる場所を自動投稿できる」「特定のユーザーだけで情報共有できる」といった特徴を生かし、出席確認システムとしての運用がスタートした。
導入されたのは、芸術学部の中西洋一准教授が担当する「情報メディア論」の講義。従来は紙の出席シートを用いて手作業で集計していたが、「はてなココ」が出席確認システムとして代用できると判断した。中西准教授は、位置情報が詐称できるという懸念はあるが、紙の出席シートでも代理提出する学生はいると説明し、「そこは学生を信頼して運用している」とコメント。ただし、今後は授業の様子を写真で投稿するといった条件付けを行うことも検討する。
「情報メディア論」では、学生にブログの開設・運用を体験させたり、学生とのコミュニケーションにTwitterを活用するなど、Web サービスを積極的に取り入れていたという。
はてなによると、「はてなココ」が大学の講義出席システムとして採用されたのは初のケース。同社では従来から、Webを活用する教育機関を積極的に支援しており、「はてなダイアリー」が立命館大学や女子美術大学の授業で活用された事例もあるとしている。
はてなの方でもプレスリリースを出しています。
以前にもご紹介しましたが、はてなでは「授業で使うはてな」という教育機関向けの活用事例を公開しています。
学生の講義の出欠確認について、大学がどこまでコストを負担すべきなのかは色々議論のあるところだと思いますが、伝統的な出席カードだけではなくて学生にとって使いやすいツールを準備することも大切だと思います。大学のシステム設計は往々にして教職員目線になることも多いと思いますが、学生がどれだけ使いやすいかという視点は常に持ち続けていたいものです。
「これでも大学職員のブログ」さんの方でも記事になっています。こちらも是非お読みいただければと思います。*1
- 0円で始める出席管理システム(出典:これでも大学職員のブログ-情報センター勤務中- 2010/05/13)