Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

ミスコンを巡る福島大学内での議論

high190です。
今年も学園祭の時期が近づき、本学でも実行委員の学生たちが毎日準備に追われています。ただ、当人たちは大変な反面、とても楽しいようでいつも笑顔で学内を走り回っています。
企画者の立場としてはたくさんの人を呼びたいでしょうし、企画を色々考えて実行にこぎつけるにあたって、大学当局とぶつかることもあるでしょう。(本学でも施設の制約条件について毎年揉めます)
種々の制約条件がありながらも、段階的にクリアしていくことも学園祭を通じて学生は学んでいくんでしょうね。

さて、そんな学園祭の話題ですが、福島大学ではミスコンの開催を巡って大学内で色々な議論があるようです。


11月1、2の両日にある福島大大学祭で、学生有志が学園祭を盛り上げようと、初のミスキャンパスコンテスト(ミスコン)を企画している。ミスコンは近年「容姿で順位をつけるのは差別」などと反発を受ける。すでに出場者も決まり、近くお披露目式を行って大々的にPRする予定だが、大学側は開催意図などの調査に乗り出す構えで、開催されるかどうか不透明だ。
主催するのは、男女学生9人による「ミス福大プロジェクトチーム」。責任者の小林勇介さん(経済経営学類3年)は「ミスコンを行うことで多くの人に大学を訪れてもらい、大学祭を盛り上げたい」と開催目的を説明する。
ミス福大の応募資格は、福島大に通う女子学生。大学祭実行委員会から開催許可を取りつけ、学内でビラを配るなどして呼び掛けた結果、5人のエントリーが決まった。
8日には学生を対象にしたお披露目式と、学外向けにインターネットサイトを開設してネット投票を開始。11月1日の本番で行う来場者投票と合わせ、初代のミスを決める。
近年、ミスコンに対する風当たりは強い。2005年には東北大で3年ぶりにミスコンが企画されたが、一部女子学生を中心に反対運動が起こり、大学当局の要請を受けて中止になった。
「東北大のケースはインターネットで調べていた」と小林さん。本番では質問コーナーやクイズなど、容姿以外の総合的な判断基準も設けるようにしたほか、1位以外の得票数は公表しないなど配慮している。
だが、ここにきて大学当局が疑問を投げ掛けてきた。「実行委が認めたのなら問題はないとは思うが、企画者に意図を確認したい」(学生支援グループ)と、急きょ調査の実施を決めた。結果次第では企画変更や中止の要請も視野に入れる。
実行委の会田大範委員長(人間発達文化学類2年)は「盛り上がるかどうかはともかく、あくまで大学祭の一イベント」と問題視はしない方針だが、開催にこぎ着けるかどうか、キャンパス内外で関心が高まっている。

“超”個人的な意見を述べさせていただくと、大学の活性化のためにはミスコンの実施もいいのではないか?というのが私個人の見解です。
もちろん大学として実施するイベントである以上、容姿のみで判断するのではなく、人物としての総合的な評価にするということが必要だとは思いますが、私は学園祭が大学をアピールする格好の場として活用できる可能性を信じたいところです。

ちなみに上記記事中でも出てきた東北大学のミスコン中止の件。記事にしているブログがありました。

色々な議論があってしかるべきですが、大学としての学園祭の捉え方と学生の意見を重視することが一番大事なんじゃないかと思います。何と言っても主役は学生なんですから。

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