Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

講義のWeb公開は認知度が課題

high190です。
最近はOpen Cource Wareなどの広がりで、大学の講義がWebで閲覧できるようになってきています。また、eラーニングを取り入れる大学も増えてきていますし、これからも大学の講義がWebで配信される機会は増えていくでしょう。
gooリサーチは大学のWeb講義についてアンケート調査を実施し、その結果が公開されています。

NTTレゾナント慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構がgooリサーチにおいて「大学の講義の公開」に関するインターネット調査を実施。9割以上の人が肯定的な評価をくだしていることがわかった。調査はgooリサーチ・消費者モニターを対象に2007年12月13日から12月19日にかけて実施。有効回答数は1,000名だった。
大学が講義内容をインターネットで公開することについて、「非常に良いと思う(33.2%)」、「良いと思う(60.6%)」を合わせ93.8%もの人が肯定的に評価。講義内容を公開している大学の認知度については、現在インターネット上で講義を公開している大学は15校だが、「全ての大学について知っていた」と回答した人は0.6%、「一部の大学について知っていた」と答えた人は21.5%で、合わせて認知度は22.1%。認知度が向上しているとはいえ、まだまだ課題といえそうだ。
「大学の講義内容が見られるWebサイトを利用したいか」という問いに対しては、「非常に利用したいと思う(23.3%)」、「利用したいと思う(60.6%)」を合わせ83.9%が利用したいと回答。インターネットを通じた大学の講義公開に多くの人が期待していることがうかがえる。実際に内容を見たいと思う学問の分野は、「経済学(33.3%)」、「情報科学(33.3%)」が最も多く、次いで「経営学マーケティング(32.9%)」、「文学(27.8%)」、「医学(23.4%)」と続く。また、どのような講義を受講したいか尋ねたところ、「資格取得に直接結びつくような講義(55.0%)」、「各大学の得意分野の講義(48.0%)」、「著名な教授の講義(47.8%)」が上位を占めた。傾向としては、社会人が職業上で必要としている講義や、教養や健康面において実用的と思われる講義へのニーズが高いようだ。

認知度で課題があるならば、思い切ってYoutubeに投稿しまえば一気に認知度を高められると思います。(ただ、教員からはいろいろな面で反発がありそうですが)

日本の大学でも明治学院大学が広報にYoutubeを活用して注目されています。

実際に米国のカリフォルニア大学バークレー校などはYoutubeで講義を公開しています。せっかくなので、どのくらいの大学がYoutubeにアカウントを持っているのか調べてみることにしました。

今回調べたのは、大学公式にYoutubeを使っているかどうかです。やはりアメリカの大学が多いですね。明治学院大学は大学としてのアカウントは取得していないみたいですね。恐らく広報課の方が個人でアカウントを取得して動画をアップロードしているんでしょう。
講義をWebで公開することは多くの人から好意的に受け止められているので、多くの人の目に触れることが可能なYoutubeを活用していくのも当然といえば当然ですね。大学としての公式アカウントをどうやれば取得できるのか、ちょっと調べてみたいところです。

ちなみにYoutube@UCバークレーでは、Googleの創業者セルゲイ・ブリン氏の講義も閲覧できます。

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