Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学祭に教職員も参加

high190です。
10月も下旬に差し掛かり、いよいよ大学祭シーズンですね!
私の勤める大学でも担当の学生たちが日夜奮闘しています。模擬店を準備したり、展示・発表用の資料を作成したりとそれぞれの学生が一生懸命になって取り組んでいるのを見ると、「大学職員の仕事ってこんなところがいいんだよなー」としみじみ感じたりしますね。

さて、大学祭は学生たちが主役ですが、教職員も積極的に関わっていこうとしているようですね。

学生の祭典盛り上げに教授らも一役―。27、28日に開かれる宮城教育大(仙台市青葉区)の大学祭に、教職員が初めて参加する。受験生獲得に知恵を絞る大学側が、高校生らも多数訪れる場をアピールの好機ととらえて申し出た。学生側も頼もしい「助っ人」を歓迎、キャンパスを祭り一色に染める。
宮教大の大学祭は、学生でつくる実行委員会の主催。今年が36回目で、2人の教授と職員1人が初出展する。
環境問題を調査研究する小金沢孝昭教授は、モンゴルの現状を資料で紹介し、フェルトの染め物教室も開く。理科教育の青木守弘教授は、国際協力機構(JICA)のコロンビア人研修生による民族舞踊をコーディネートする。
普段は黒子役の中嶋靖雄学務主幹は、長年こつこつと集めた鉱物や宝石の原石を展示し、希望者には水晶やメノウをプレゼントする。「来てくれた人に喜んでもらえればうれしい。自分も若返った気分で楽しむつもり」と準備に余念がない。
実行委員長の相原実菜美さん(22)=3年=は「学生の刺激になるし、教職員との連携も深められる。力を合わせて大学祭を成功させたい」と意気込んでいる。
大学祭は、「みんなでアート」「三輪車レース」といった多彩な参加型イベントもめじろ押し。今夏、10年ぶりに復活したチアリーディング部は新しい衣装で息の合った演技を披露する。
両日とも午前11時―午後5時。28日午後2時からの教養講座は、東北放送気象予報士斎藤恭紀さんが宮城の天気の特徴を解説する。定員300人。入場無料。

受験生獲得の一環として、というところに何ともいえない焦燥感が漂っていますが、教職員と学生が一体になってイベントに参加するということは良いことなのではないでしょうか。また、仕事としてではなく個人として楽しんで参加することが成功の秘訣でしょうね。お祭りごとが好きな人はいいでしょうが、強制参加では「何で本当は休みなのに…」なんていう不満を言い出す人が出かねませんしね。もちろん、受験生へのアピールという経営的な視点も大切ですが、何よりも大学に関わる人が楽しんで参加しないことには大学の良さも伝わらないですしね。

宮城教育大の取り組みが成功することを祈っています。