Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

東京理科大学が飯田橋から葛飾区に移転することに

high190です。
東京理科大学が葛飾区に移転することになったそうです。これは葛飾区の大学誘致に応じたもので、2012年までに移転する予定だそうです。

しかし、学内には移転に対して学生募集・土壌汚染を懸念して反対の声もあるようです。

葛飾区は十九日、JR金町駅近くの工場跡地に東京理科大学(新宿区)を誘致することを正式決定し、同大に通知した。区の公募に応じていたのは同大のみだったが、区大学誘致選定委員会が整備構想や地域貢献策などを審査した結果、「誘致大学としてふさわしい」と結論づけた。
計画では、同大は区から約三ヘクタールを約百三十八億円で取得。二〇一二年四月から同大の一部、理工系学部約四千人の学生が移る。
一方、同大では教授陣から「都心から離れることで、学生の人気が下がり偏差値も落ちる」「土壌汚染の不安が解決されていない」などとして移転に反対する声が強まっている。理学部第一、二部と工学部第一部は同日までに、竹内伸学長に対する不信任の意思を表明することを決定。他学部にも追随する動きがある。
同大は数年前、本部のある神楽坂キャンパスで校舎の高層化などを計画。しかし、高さ制限を設ける新宿区との間で調整が付かずにいる。こうした中、今年に入って急きょ葛飾区の誘致に応じたことについて、教授陣からは「神楽坂の再開発が頓挫した経営責任をだれも取らないまま、拙速に金町への移転を決めたことは納得できない」との声が上がっている。

学内には反対意見も多くあるようですね。学長のリーダーシップも重要ですが、学内からこれだけ意見が出ていることもしっかり受け止めなくてはいけないのではないでしょうか。少なくとも学長は説明責任を果たすべきではないかと思います。

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