Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

日本私立大学連盟が文部科学省から指導を受けていた件について

high190です。
日本私立大学連盟が会計処理の問題点を文部科学省から指摘されていたというニュースがありました。

私立大の方針などを協議する社団法人「日本私立大学連盟」(会長・安西祐一郎慶応義塾塾長)が、文部科学省から「会計処理が不適正だ」と指導を受けていたことが29日、分かった。私大連は会計処理方法を透明化するとともに、予定していた加盟大学から徴収する会費の値上げを見送った。
私大連は事業活動を拡大するため、年間総額約3億4000万円の会費を約3000万円(約8%)値上げしようと計画。昨年11月末、文科省に打診した。
これに対し、文科省は「値上げの目的が不明確だ」とし、今年3月中旬に東京都新宿区の事務所を現地調査した。事務局長の単独決裁だけで経費伝票を処理する例や、懇親会を頻繁に開催して会議費に計上する実態を確認し、「会計処理がずさんで無駄な経費も散見される」と指摘。値上げを認めなかった。
私大連では「最終的に財務担当理事が決裁しており、適正に管理運営してきたが、形式面で不備があるなら直したい」とし、担当課長による決裁追加をルール化するなど会計処理の方法を変更した。
私大連は早稲田、慶応、同志社など老舗の4年制大学124校(110法人)が加入する私大の団体。同種の3団体のなかで唯一、公益法人となっている。

私大連は公益法人であるが故に、今回のような文部科学省からの指導があった訳ですね。ということはその他の団体(日本私立大学協会とか日本私立短期大学協会とか?)については、それほど文部科学省からのチェックは入っていないということなんでしょうか。運営体制についても、より効率的な運営が求められる時代ですし、大学はアクレディテーションが義務化されていることもありますので、同種の関連団体についても、外部評価を受けていく必要があるのかも知れません。

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