Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学と学生のエコ活動

high190です。
同志社大学では、大学と学生が共同でエコプロジェクトを実施しています。

同志社大キャンパス内の環境問題に大学と学生が共同で取り組むグループ「同志社エコプロジェクト」が、同大京田辺キャンパス(京田辺市)などで今夏から活動を本格化させている。「エネルギー」「廃棄物」「自然環境」の3つの切り口で、学生へのPR活動などを計画している。
グループは、同大の呼びかけで今年4月に発足した。29人の学生が参加している。7月に同キャンパスでオープニングイベントを行い、8月に役割分担を決めて本格的に活動を始めた。
エネルギー班は、学生約500人に「冷房の適正設定温度を知っているか」などの意識調査を行った。結果を分析し9月から啓発活動を展開する。学内の電気使用量と二酸化炭素排出量も調査しており、冷房の抑制などを大学側に申し入れる。
廃棄物班は、大学で排出されるごみのうち、最も多いとされる紙ごみを減らそうと、コピー紙の両面使用を呼びかけたり、再利用可能な紙コップの導入を検討する。
自然環境班は、京田辺キャンパス内にある広大な森を気軽に立ち入れる里山にしようと、8月から整備作業に着手した。今年は坂に階段を付けて散策路を造る。将来的には、地元の小学生にも公開する構想という。
グループ全体では、10月に広報紙第1弾を発行し、11月の学園祭でシンポジウムを開く計画。リーダーで工学部3年の中村祐希さん(22)は「同大はこれまで学生が環境活動をする場があまりなかったが、活動したいというニーズはあった。データを集め社会にアピールしたい」と話す。
大学側も「他大学や外国の学生との交流、市民への情報発信など、大学を代表するつもりで取り組んでもらいたい」(田鍋耕三・同大京田辺校地施設課長)と期待している。

環境教育は日常生活の中で少しずつ実践していくものだと、私は考えています。
理論的なことはもちろんですが、個々人の取り組みが大きな影響力を持つものです。こうした大学での取り組み、特に学生が主体となって実施するということは非常に良いことだと思います。