Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学生活を生活をマンガ冊子に

high190です。
文教大学が大学生活を描いた漫画冊子を作成したそうです。

文教大の越谷(埼玉県)、湘南(神奈川県)両校舎の学生たちが学園創立80周年を記念して、大学生活をテーマにした漫画本を制作した。短編集で、課題研究やサークル活動、地域との交流など日々の生活を題材に、大学の歴史や特色を描いた。キャンパスの空気が伝わってくる記念誌に仕上がり、同大は大学紹介の冊子としても活用したいという。
学園創立は1927年で、今の東京都品川区に立正幼稚園、立正裁縫女学校が置かれたのが始まり。大学は66年に、前身の立正女子大が越谷市に開設され、76年に今の名称に変わった。
漫画本の制作は、越谷校舎にある教育学部の中川素子教授(美術)が提案した。授業で漫画を課題にすることもあり、「80周年を記念して形に残るものを作れたら」と美術専修の学生に呼びかけた。
越谷からは2、3年生11人と卒業生の漫画家1人が参加。神奈川県茅ケ崎市の湘南校舎からも情報学部の学生12人が制作に加わった。両校舎で作風は異なるが、共通しているのは学生の目線で見た大学生活。越谷の学生たちは過去を振り返り、認め合い、思いやる建学精神の「人間愛」もテーマにした。
越谷から掲載されているのは8編。かつての立正女子大を卒業した母親の思い出話と、それを聞いて入学を決めた学生の物語。地域交流のフリーペーパー作りの話、全国レベルの吹奏楽部の演奏を聴いて日常に流されていた学生が発奮する話など様々だ。
美術の卒業制作に打ち込む姿を描いた塚越美希さん(3年)は「先輩から聞いた話や自分の体験がもとになっている。ほかの作品も身近な題材を選び、大学の特色を出せた」。中川教授は「前向きな思いがこもった初々しい漫画で、どの作品からもこの大学を好きな気持ちが伝わってくる」と話した。
冊子は同大出版事業部が発行。A5判、91ページ。非売品で初版は1000部を作成した。

最近大学がオープンキャンパスに熱心な理由は、入学前と入学後のギャップを解消したいという思惑があるためです。しかし、どの大学もオープンキャンパスを実施しているため、差別化を図る必要が出てきています。文教大学の取り組みもそうした差別化の一環ですね。