Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

慶應義塾が附属小・中の開設時期を延期

high190です。
慶應義塾が2011年4月の開校を目指していた附属小・中の開設延期を評議員会で決定したそうです。
背景にあるのは、やはり資産運用の含み損のようです。


学校法人慶応義塾は21日、横浜市青葉区に2011年4月の開設を予定していた小中一貫校について、財務状況の悪化を理由に開設時期を延期すると発表した。新たな開設時期については「速やかに校舎の建設に着工することを前提に検討中」としている。同日開かれた慶応義塾評議員会で決定した。
今回の延期は昨年からの金融危機の影響で資産運用の含み損が膨らんだことによるものという。08年度決算で同法人の含み損は365億円に上っており、小中一貫校の開設延期だけでなく、創立150周年記念事業全体も見直す方針。
慶応義塾横浜市青葉区あざみ野など2カ所の学校用地に今年10月1日から校舎建設を始める計画を進め、小学校720人、中学校360人の生徒数計1080人を見込んでいた。

この記事を読む限りですが、計画自体の見直しではなく、開設時期を見直すだけのようです。


慶應義塾創立150年記念事業のひとつとして、かねてより計画中の新しい小・中学校(横浜市青葉区)につきましては、これまで2011年4月の開設を予定していましたが、財政状況の変化に鑑み創立150年記念事業全体の見直しを行うこととし、開設時期の延期を、2009年7月21日開催の慶應義塾評議員会で決定しましたので、お知らせします。
なお、新たな開設時期につきましては、可及的速やかに着工することを前提として現在検討中であり、今後決定次第あらためてお知らせします。

創立150周年事業の見直しも含め、今回の決定に至ったそうです。
この背景には塾長の交代という学内的な人事の動きがあったことも一因かも知れません。前塾長の安西氏は、塾内から経営の拡大路線化を批判されていたといいます。新塾長に清家篤氏が決まったことから、慶應義塾の全体計画見直しの一環であるとも読み取れますが、果たして結論はいかに?

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