Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

就職活動の早期化に関する議論

high190です。
就職活動の早期化に関しては、色々な意見があります。

早めに内定をもらった学生が講義にでなくなるのは就活ではなく本人の問題.就活に労力を割かなくてよいぶん学業に力を入れられるはずでもある.存分に卒論に打ち込んだり,中途半端になった3年次の講義に潜り込んでもいい.何もかも本人の気持ちしだいのはず.
また,内定が決まらない学生が学業の上で不利になるのは仕方のないこと.出来の悪い奴が損をするのは必然だ.あまりここには拘らなくても良いよ(Fランや大学就職課は拘るだろうけれども).

確かに焦って就職活動をして失敗するよりも、じっくり考えた方がいいんじゃないかと。
はっきり言って、勉強に身が入らない学生の尻を叩いて就職活動に向かわせてもあまり意味はないように思う。何かにしっかり打ち込めるだけの基礎的体力・精神力が備わっていないと難しい。

大学の戦略として就職率が気になるのは分かるけれど、そこにばかり注力することで結果として学生の育成には繋がらないんじゃないかと思うんですよね。長期的な視点に立つと学生の教育をしっかりしないことには、大学の社会的評価は向上しない。

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