Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

使途制限のない報奨金で大学を活性化する

high190です。
北陸先端科学技術大学院大学では、大学に貢献した教職員に対して使途制限のない100万円の報奨金制度を創設しました。

北陸先端科学技術大学院大(石川県能美市)は、研究費などの外部資金を獲得したり、教育活動などで大学に貢献した教職員に対し、最大で100万円の報償金を支給する制度を新設した。来年6月に第1回の該当者に支給する予定で、大学への貢献を理由に報償金を出す例は全国でも少ない。
同大では、これまで外部から得た研究資金のうち、広報費や特許出願費などを目的とした大学用の「間接経費」の約3割を研究者個人に配分しているが、使途を制限しない報償金を出すのは今回が初めて。全国では、九州大、岡山大などが似た報償制度を実施している。
報償の対象は、▽優れた講義などの教育活動▽間接経費が100万円以上となる大口の外部資金を獲得した場合−−など。いずれも100万円が上限で、事務系職員も対象に所属長や副学長が推薦し、学長が選考する。毎年6月に表彰を行うという。
同大は「インセンティブ(動機付け)を与えるために事務系職員も対象にしているのが特徴。教育、研究双方の面から大学の活力を高めたい」としている。

大学という組織は一般的に改善が出にくい組織であると言われています。(大学プロデューサーズ・ノートのマイスターさんも同様のことを述べています)こうした報奨金精度は、そのような大学の体質を改善するものとして、活用することが決まったのではないかと思います。
使途を制限しない、とありますが、私的な利用も可能ということでしょうか??そこらへんが気になります。