Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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新しい学問体系"SSME"をIBMが提唱

high190です。
IBMが新しい学問体系を提唱しているそうです。その名もSSME(Service Science, Management and Engineering(サービス・サイエンス/経営/工学))という学問で、各国の大学で専門課程及び単位修得コースの設置に取り組んでいるとのこと。

IBMは米国時間2009年4月13日,同社が提唱する新たな学問体系「SSME:Service Science, Management and Engineering(サービス・サイエンス/経営/工学)」について,50カ国の250にのぼる大学で専門課程や単位取得コースの設置に取り組んでいると発表した。
SSMEは,同社アルマデン研究所が中心となって推進している学問体系で,サービスのあり方をテクノロジやビジネス・モデルといった観点から,論理的に考察し,研究を進めることを目指す。
IBMでは,サービスに強い人材育成を社会的に浸透させるために,政府や大学などに働きかけ,サービス・サイエンス学部の設置を広く呼びかけてきた。米国ではノースカロライナ州立大学やワシントン大学ミズーリ州立大学がSSMEの科目を取り入れている。また,イタリアのパビア大学,ベトナム国立大学,トルコのバフチェシェヒル大学などがSSME課程を導入しているという。
IBMによると,世界中の大学で運用しているSSME研究開発センターは27にのぼり,ドイツや日本など18カ国の政府がSSMEの研究やカリキュラム作成を資金援助している。

ちなみに日本では名城大学都市情報学部が新たなカリキュラムにサービスサイエンスを採用したそうです。

ちなみにサービスサイエンス特殊講義Ⅰ・Ⅱという科目が設置されています。

この科目はIBMとのアライアンスを組んでいるんでしょうか?専任教員がコーディネーターで外部講師としてIBMの人を招くような講義が行われているのかな?(私は学生時代に上智大学に聴講生として通っていたことがあるのですが、上智大学では専任教員をコーディネーターとして外部講師による特殊講義が実施されていました)

全然関係ないんですが、オムニバス形式で行う講義ってシラバスの取りまとめに係る調整が結構大変だったりするんですよね。ただ、様々な業種の専門家を招いて講義を行うことは学生にとって大きな刺激になるでしょうし、産学交流のいいきっかけ作りにもなります。IBMの提唱するサービス・サイエンス学部は果たして日本でも浸透するのでしょうか?

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