Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学食から食糧問題を考える「テーブル・フォー・ツー」

high190です。
発展途上国の成長と格差解消を目的とした市民的取り組みも、フェアトレードなどを中心に大学でも徐々に広がりを見せてきています。

その他にも誰でもできるような国際協力に大妻女子大学が日本で初めて取り組んだそうです。

4月9日、大妻女子大学多摩キャンパスの食堂に、TFTメニューが加わった。
TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・ツー)=2人の食卓=とは、飢餓に苦しむ開発途上国と、肥満に悩む先進国の「食量差」を同時に解決するため日本で設立されたNPO法人。参加団体の食堂でTFTメニューを販売し、1食あたり上乗せ20円(途上国の食事1食分)を寄付する。各参加企業は、1食につき730キロカロリー以内、野菜多めなどTFTの基準に基づきメニューを考え提供する。
大妻女子大は、世界初のTFT参加大学。今は京都外国語大など計10校(6月6日現在)に広がっている。
田中優・大妻女子大准教授の提言でゼミ生10人とTFT実行委員会を発足。学食と提携しているシダックスと東京ジューキ食品に話を持ちかけ賛同を得た。「援助をされる側だけでなく援助をする側も健康になり、食育もできるところに面白みを感じた」と実行委員4年代表・堀川智香子さん(人間関係学部)は語る。
同大食堂では、TFTランチや、野菜たっぷり五穀米カレーなどが販売されている。一番人気は「ぷるぷる☆豆乳ラーメン」。ポップ広告や手作りのチラシ配りの効果で、初日だけで100食近く売れたという。ヘルシーで美容にも良さそうなところが女子大生の心をつかんだようだ。
実行委員3年代表・石島なつみさん(同学部)は、新たに加わった豆乳サラダうどんを食べ「低カロリーでヘルシーだからおなかいっぱい食べられます。スープまで全部飲み干しちゃいました!」とPRする。
TFT事務局によると4、5月の寄付金は同大だけで計2万6500円(1325食分)。寄付金はウガンダルワンダマラウイで学校給食を配布している提携団体に送られる。「この活動がより多くの大学に広がってほしい」と堀川さんは願いを込めた。

大妻女子大学のwebサイトにはこれまでの「実績」もちゃんと掲載されています。

自分達の何気ない取り組みによって、どれだけの成果があったのかを可視化できれば、よりTFTへの参加を呼びかけることもできますし、取り組む人にとってもモチベーションになります。


しかし、こういったメディア掲載と大学のwebサイト構成をリンクさせておくことはやはり大切なことだと思います。TFTについて知りたいと思った人は、新聞から検索エンジン経由で大学webサイトに来訪する人が大半だと思いますので、分かりやすいナビゲーションを組んでおくのは大切ですよね。

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