Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学生時代にプレゼンテーションスキルを高める

high190です。
大学職員になってから4・5回ほど研修に行きましたが、そのうち2回ほど発表を担当しました。私は学生時代から指導教授にゼミでの5分間プレゼンテーションを課されていたせいか、最近では人前で話すこともだいぶ慣れました。私も大学に入る前は人前で話すことがとても苦手で、嫌なイメージしかもっていなかったんですがね。チャレンジすることの大切さを感じます。そういった意味ではやはり失敗できるうちにプレゼンテーションすることに挑戦すべきだと思うのです。学生時代なら、そこまで責任も重くないですしね。
札幌市内の大学生が活動する「学生まちづくりプレゼンテーション」では、臨場感を出すために学生たちがアイデアを出して、面白い取り組みを行っています。

札幌市内の学生が地域住民と一緒に取り組むまちづくりの活動や提言を発表する「学生まちづくりプレゼンテーション」が十七日、札幌市中央区サッポロファクトリーアトリウムで開かれた。昨年度に続いて二回目で、活動はより学生の自主性が増し、発表方法も一工夫。若者ならではのユニークなアイデアが続出し、来場した約百人の関心を集めた。
市主催で、北海学園大や札幌市立大など五校の五活動グループが参加。グループの代表らでつくる運営サポーター会議の提案により、学生たちは架空のテレビ番組の公開生放送という設定で、リポーターに扮(ふん)してまちづくり活動を報告した。
このうち道東海大三年の米子将晴さん(20)は、二十四日に南区川沿に開店するカフェ「旧道茶屋」を紹介。「地域の人が井戸端会議をするような場所にしたかった。地元の大工の方に教えてもらって、いすや机を作った」などと話した。
会場も昨年度の市立大サテライトキャンパス(中央区)からサッポロファクトリーに移り、多くの買い物客が学生の話に耳を傾けた。豊平区で実施しているマージャン大会などの地域交流について報告した北海学園大三年の上原千江美さん(21)は「緊張したけどたくさんの人に見てもらえた」とうれしそうだった。
また、地域の結びつきを強めるための情報誌発行を求める提言などもあり、北区の会社員保科毅さん(65)は「若者の発想を地元のまちづくりに生かしたい」と話した。
コメンテーターとして参加した上田文雄札幌市長は「住んでいる街を学習の場にできた素晴らしい発表だった」と感想を述べた。

架空のテレビ番組の公開放送という設定。常識に捉われず、学生らしいフレキシブルな発想だなと思う反面、とても理に適った方法でもあるので感心しました。設定もより臨場感を出せるように工夫していますが、100人の前で話すというのはなかなか勇気が要りますし、事前に話す内容を頭に入れておかないとパニックになってしまいます。私も研修で150人近い人を前に発表した時は、練習していたとはいえ、緊張したのを覚えています。
「学生まちづくりプレゼンテーション」は、まちづくりに関心を持ってもらうという目的があって運営されている取り組みですが、同時にプレゼンテーションスキルを磨くためのよい機会でもある訳です。このようにイベント的側面と教育的側面が合致している取り組みは学生の成長に大きく影響するでしょうし、面白みがあるので聴衆に関心を持ってもらえるので実施効果は大きいと思います。
ちなみに私も150人の前で発表した後、別の研修で発表した際には前回よりも落ち着いて上手に発表できたと思います。それも経験ですね。

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