Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

ブロガーによる、浸透と拡散がもたらすもの

high190です。
他のblogを呼んで気になったことがひとつ。

(上記記事より一部抜粋)

ほんの二年ほど前までは、ブログの世界はおそらくとても小さかった。書いている側も、読んでいる側も、それぞれインターネットの先端的ユーザーで、ネットの世界の空気感を共有していた。つまりは同じ価値観という基盤の中で生きていて、他のブロガーたちに仲間意識を感じ、だからこそブロゴスフィアから派生したリアルの人間関係を培うこともてきたのだった。
ところがいまや、ブログの普及と拡散とともに、その共通の価値観は失われつつある。いや、失われてはいないのだが、その価値観を共有するコミュニティの規模をはるかに超える速度で、ブロゴスフィアは広がりつつある。

価値観を共有するコミュニティ、というものがブログの良さだったと。確かに今はたくさんのブログが玉石混交状態で、価値観を共有するコミュニティなんていうのは少ないと思うんですよ。大学職員でもたくさんのブロガーがいて、アルファブロガーアワードにノミネートされる人も出てきています。ブログ文化は大学職員の中にも育ってきているけれど、コミュニティ形成となると…?また、ブログの浸透・拡散が進むことで革新性がなくなってしまったりと、浸透・拡散することで退行してしまう部分もあるのかも知れません。確かに浸透・拡散することで面白みが失せてしまったものは、たくさんありますよね。最近ではSNSもその一部でしょうか。価値観を共有するコミュニティでは、コミュニティで共有している原則論があるため、いちいちルールを確認することや新参者への指導などを行わずにコミュニケーションが取れるため、高い生産性を生むことが可能になります。

ブログの拡散はコミュニティの価値観を希薄化させたとも言えるでしょう。