Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

トムソン・ロイターが日本の研究機関ランキング(2000〜2010年)を発表

high190です。
アメリカの学術情報会社であるトムソン・ロイター社が2000年から2010年の10年間における日本の研究機関ランキングを発表しました。
日本国内の研究機関ランキングのトップは東京大学とのことですが、政府系研究機関も順位を伸ばしてきているようです。


米国の学術情報会社「トムソン・ロイター」(本社・米ニューヨーク)は、2000〜10年の11年間の論文引用回数に基づく日本の研究機関ランキングを発表した。トップは108万166回引用された東京大。同社が発表を始めた02年以降、10回連続の1位となった。世界の約4500機関の中では、昨年より3つ順位を下げて13位。世界1位は米ハーバード大だった。
以下、国内2位は京都大(世界33位)、3位は大阪大(同40位)、4位は科学技術振興機構(同66位)、5位は東北大(同67位)。
分野別では、日本の研究機関が、物理学や化学など6分野で世界の5位以内に入った。
材料科学は東北大(3位)と物質・材料研究機構(5位)▽物理学は東大(2位)▽化学は京大(4位)と東大(5位)▽生物学・生化学は東大(3位)▽免疫学は大阪大(4位)▽薬理学・毒物学は東大(5位)がランクイン。日本が得意とする材料科学、物理学、化学の分野での影響力は安定している。
前年と比べ国内順位に大きな変動はないが、日本以外の国の論文数が増えたことで、全体的に国際順位は下降気味。その一方で、科学技術振興機構(前回は世界67位)や、今回は世界110位だった理化学研究所(同129位)など政府系研究機関の順位上昇がここ数年続いている。トムソン・ロイターは「事業仕分けなどの背景もあり、大学に比べてより研究成果を求められているのでは」と分析している。

調査内容の詳細は以下のURLから確認できます。

論文引用件数をベースにしたランキングですが、Times Higher Educationが発表している大学評判ランキングと重ねるのも面白いと思います。