Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

ハーバード大学が図書館研究所を開設

high190です。
ハーバード大学図書館研究所を開設したとのニュースがありました。


米国のハーバード大学が、「図書館研究所」(Library Lab)を開設したとのことです。学生や教員に対するよりよい図書館サービスの提供と、情報社会の形成への関与を目的とし、Arcadia Fundのによる財政的支援のもと、図書館の業務に革新をもたらすための機会を個人に対して提供するとのことです。ダーントン図書館長は、「研究所により様々なデジタルイノベーションが起こり、情報技術の世界でのハーバードのリーダーシップを確かなものとするであろう」とコメントしています。

研究所のWebサイトは以下の通りです。

図書も電子化の時代、これから図書館がどのように姿を変えていくのか注目が集まっています。

これは個人的な思いなんですが、もっと図書館が次世代の存在に近づくには電子ジャーナル等の料金を引き下げることが必要なのではないかと感じています。学術資源にもっと安価にアクセスできるようになれば、教育・研究面でもメリットは大きいはずです。

これまでの図書館から新しい情報メディアセンターへ変貌を図る必要があると述べたのは過去記事の通りです。これからは必要な情報にどれだけ早く到達できるのか?というスキルが求められる時代になると思います。既存の図書館で積み上げた知識にICTを組み合わせたメディアセンター。実現に向けては研究が不可欠ですので、そういった意味でもハーバードの取り組みは意義があるものですし、日本の大学職員が知っておいて損はない情報ではないかと思います。