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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

中長期計画の学内浸透度を上げるためにガイドブックを作成しよう。京都大学の取り組み

Diary Unique Staff Development

high190です。
京都大学では、教職員が中心となって大学の中期目標・中期計画に関するハンドブックを作成したそうです。
中長期計画を立てたはいいけれど、全学的な共有がうまくいっていない大学では、こうした取り組みも参考になるのではないでしょうか。


このたび、主に本学の教職員が京都大学の第2期中期目標・中期計画を通して大学の使命や中期ビジョンの共有および大学の全体像を理解することを目的として「伝統を基礎とし革新と魅力・活力・実力ある京都大学を目指して−京大中期目標・中期計画ハンドブック−」を作成しました。
背景
国立大学は平成16年度の国立大学法人化から第1期中期目標期間の6年が経過し、平成22年度から第2期中期目標期間(平成22〜27年度)に入ったところですが、近年、社会が抱える多難な問題を背景として、国立大学が持つ教育研究機能の強化がより一層社会から求められています。そのような中で、本学としても構成員一人ひとりが大学の全体像と進むべき方向を共有し、一丸となってその実現に向けて全力を尽くすことが必要です。
しかし、本学では日々多種多様な教育研究、諸活動を行っている一方で、学外のみならず学内の教職員にとっても大学の全体像が見えづらく、本学が定めている基本理念、中期目標を見ても大学全体の具体的なミッションやビジョンがイメージしにくいのが実情です。
本小冊子の内容
このようなことを受けて、中期目標を用語やデータを交えて解説した学内外向けの小冊子を作成しました。国立大学では初の取組です。
本小冊子の構成としては、教職員にとって、大学が取り組んでいる様々な活動や今後の運営計画という大学の全体像を理解するきっかけとなるよう、大学の基本理念、中期目標の位置づけを解説した上で、見開き左ページに中期目標本文、右ページに中期目標各項目の達成に向けて大学が現在取り組んでいる、または今後取り組もうとする事柄をはじめ、その取組内容を視覚的に表すデータ・グラフを記載しています。また、学外の方にも本学の運営の基本姿勢や中期ビジョン、現在および今後行う取組の一端を知っていただける内容となっています。
今後の予定
8月以降順次、学内の全教職員に配付するとともに、学外へ配布および大学ホームページへ電子版(デジタルブック形式)を掲載する予定です。

国立大学法人のみならず、各大学は経営の継続のために中長期計画を策定し、戦略的な経営を行っていかなくてはいけないことは各種の書籍等でも繰り返し語られています。
ここで問題になるのは、立案した計画を組織の構成員にいかに浸透させるか、ということです。

中長期計画の類はどうしても分厚い冊子に難解な用語だらけになることがありがちだと思います。
手に取りやすいハンドブックを作成し、用語・データを分かりやすくするということはとても親切ですし、こういった活動こそが中長期計画を実質化に向かわせる原動力になるのだと思います。
京都大学ではこのハンドブックをWeb公開する予定だそうなので、公開されたら是非目を通してみたいと思います。