Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

Yahoo!JAPANが教育機関向けの無償メールシステム提供に参入

high190です。
GoogleMicrosoftが相次いで参入を表明している教育機関向けの無償メールシステム提供ですが、今度はYahoo!JAPANが参入を表明しました。日本で最も多くのトラフィックを集めるYahoo!が参入するとあっては、GoogleMicrosoftも黙ってはいないでしょうね。

[過去記事]
米グーグル、日本大学に情報共有ソフト(2007/04/03)
Google Apps Education Editionに新たな参加大学(2007/08/19)
どうやら日本大学に続いてGoogle Appsを導入する大学が現れたらしい(2007/08/22)

ヤフーは12月10日、Webメール「Yahoo!メール」のシステムを教育機関向けに無償提供すると発表した。「学生のうちから使ってもらうことで、ヤフーのサービスに親しんでもらいたい」としている。
「Yahoo!メール Academic Edition」として提供。学校が指定したオリジナルメールアドレスを、在校生や職員などが無料で利用できる。メールアドレスは卒業後も利用でき、同窓会や卒業生へのキャリア支援などにいかせるとしている。広告は、在校生・職員が利用する場合は表示しない。
メールアドレスと連動したYahoo!JAPAN IDも発行。ヤフーの他サービス利用を促進する。
同社は今後、SNSや掲示板サービスも学校向けに無料提供していく予定だ。

ヤフーは12月10日、Webメールシステム「Yahoo!メール」を教育機関向けに無償提供すると発表した。教育機関は独自のメールアドレスを在校生、卒業生、職員に提供可能。ヤフーは同時にYahoo! JAPAN IDも配布し、関連するサービスの利用を促進する。
教育機関向けに電子メールシステムを無償提供する取り組みはグーグルが先行。日本大学はグーグルの「Google Apps Education Edition」(Google Apps)を導入し、最終的に約10万人に活用させる計画を進めている。
ヤフーが始めた「Yahoo!メール Academic Edition」は月間の利用ID数が1500万件を超えるYahoo!メールがベース。Webメールのため、教育機関はサーバなどを用意することなく、利用できる。迷惑メール対策ウイルス対策の機能も付く。在校生と職員が使う場合には通常は表示される画面内の広告を表示しないようにする。
教育機関には独自のメールアドレスと同時にYahoo! JAPAN IDが配布され、「Yahoo!カレンダー」「Yahoo!アドレスブック」などYahoo! JAPANのサービスを利用可能。ヤフーはSNSや掲示板などのサービスを教育機関向けに提供することも予定している。

メールシステムのアウトソース化は一気に加速していますが、Yahoo!の参入はさらに大きなインパクトがあるかも知れません。何と言っても日本人が最も多く使っている検索エンジンですから、それだけ親しみがあるということです。現在のところ導入を決定している学校はないようですが、複数の学校と協議しているとプレスリリースにもありますので、近いうちに「導入が決まりました!」というニュースが流れるでしょうね。

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