Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学生のビジネス・スキル向上にゲームを活用

high190です。
例えば大学で学ぶ経営などは、基本的には座学が中心だったりします。しかし、理論的なことだけでは経営のスキルは身に付きません。実践を伴ってこそ、初めて理論が活きてくる訳です。経営学を教えている大学ではそうしたことから、様々な独自プログラムを導入しているところがあります。
IBMは学生向けにビジネス・スキル向上支援を目的としたゲーム「Innov8」を開発し、無料登録が可能な「アカデミック・イニシアチブ」を通じて利用できるようにしました。

(上記記事より一部抜粋)

IBMは、ビデオ・ゲーム世代のビジネス・スクールの学生や若手ITプロフェッショナルに対して、ビジネスで成功を収めるための教育を行う新しい手段として「Innov8」を開発しました。
「Innov8」は、インタラクティブな3D教育ゲームとして、組織内におけるITチームとビジネス・リーダーとの間に見られる理解のギャップを埋めることを目指しています。あたかもゲームのようなインターフェースをもちつつも、業務の運営といった非ゲーム的な事象やプロセスに対応しているこの種の「シリアス・ゲーム」は、社員の教育やスキル向上の手段として、昨今注目を浴び始めています。
MBAプログラムの多くは、現実世界において、個人やチームがどのように双方向的な活動を行う必要があるかという考えの下つくられています。「Innov8」では、この考えをもう一歩進めることで、学生が実際に、現実的で動的なビジネス環境に足を踏み入れることが出来るようになっています。「Innov8」は、最先端の商用ゲーム技術に基づいており、テクノロジーおよび関連するビジネス戦略が、組織の業績にどのような影響を及ぼすかを、プレイヤーが視覚的にとらえることを可能にします。プレイヤーはさらに、ビジネス・プロセスを視覚的にとらえ、問題点を特定し、テクノロジーを導入する前に「仮に…したなら」というシナリオを追究することができます。
「Innov8」は、ビジネス・プロセス管理・企業戦略・オペレーション/IT管理といったコースで構成される1時間のプログラムです。このゲームのアイデアは、デューク大学大学院とノースカロライナ大学大学院で年1度開催されるIBM主催のコンテストからもたらされたものでもあります。