Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

2007年最後の更新について

high190です。今日は大晦日。
大学関係のニュースもいくつかありますが、ちょっとだけ紹介するに留めておきます。

eラーニング事業などを通じて地域と連携を深めている千歳科学技術大。学生もサークル活動を通じ、自主的に地域との交流を行っている。
小中学校や市民イベントなどで理科の実験教室を開き、子供たちに理科の楽しさを教えているのが「理科工房」。5月から教室は26回にも。8月以降、ほぼ毎週1、2回はスケジュールが埋まったほどで、「忙しさのせいで辞めてしまう部員もいる」と、理科工房部長の川原宗貴さん(光応用システム学科2年)。
もともと大学が依頼された実験教室を学生が手伝っていたが、次第に学生が主役に。3年前から文科省の「現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム」に採択され、国の補助を受けている。毎週水曜の定例会で「より分かりやすく、面白く、安全な実験」のアイディアを出し合うが、「いつも目前の準備に追われてなかなかじっくり考える時間がない」とも。
2年生は3月で引退する。来年からサークルの中心となる1年生の吉岡侑相さんは「子供たちから『分かりやすかった』『面白かった』と反応があると励みになる」と、多忙だった1年の活動に手応えを感じている。
12月初旬に発足したばかりの社会サークルは、「学生がいま何をどう感じているか」について学内でアンケート調査を行う。物質光科学科3年の4人で立ち上げた。現在は学生課と協力して、毎年新入生向けに大学が発行しているキャンパスガイドについて在学生の意見・感想を求めるアンケートを行っている。友人同士の横のつながりを通じてアンケート用紙を回したり、学生食堂で直接聞き取りを行ったりして約50件の回答を得た。
部長の坂井雄司さんは「学生課に用紙を配布してもらった方が早いかもしれないが、調査を通じていろいろな人との交流を楽しみたい」と地道な調査方法にこだわる。今後は調査のエリアを学外にも広げ、「学生があまり利用していない公共施設の改善案をまとめて市に提出するなど、地域に貢献する活動にもつなげていきたい」と目標を見据える。

こうした学生主体のイベント・サークル活動はいかにして継続させるかが重要です。単発では非常に良いイベントだったとしても、地域貢献を長期的に考えていくのであれば学生組織も継続性のあるものでなければなりません。ただ、学生に無理やり運営させるようでは地域貢献もうまくいくはずがありません。職員の立場として、どのように学生を陰で支えるかが最も大切なことだと思いますし、そうしたことに関われることこそが大学職員の醍醐味なんではないかと思っています。
2007年も個人的には色々あった一年でした。来年はさらに学生の声に耳を傾けて、学生を大切にした本当の学生支援というものを実現できるようにもっともっと勉強していきたいと思います。今年一年、Clear Considerationをご覧下さいました方々に感謝申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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