Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

日米の大学別、情報発信についての考え方

high190です。
日米の大学でも情報発信の考え方に違いがある・・・そんなことを紹介する記事がありましたので、ご紹介します。


(上記記事より一部抜粋)

今回の出張に限らず,前から思っていたことですが,日本と米国で大きく違うことの一つに,大学の情報発信力があると思っています。企業のそれには大きな違いがないにもかかわらず,こと大学となると,なぜか差が目に付きます。
米国の有力な大学の多くは,大学のWebサイトに研究開発専門のニュースを掲載するページを持っています。多いところは1日に複数のニュースが追加されていきます。数の多さだけでなく,内容も面白いのです。多くは大学専属のライターが難しい内容のポイントやインパクトを分かりやすく簡潔に伝える努力をしています。簡潔すぎてそれだけでは情報不足という場合もありますが,その場合は論文を直接読めばよいのです。ニュースのページ以外でも,その大学の個性や主張がよく出ている場合が多いのです。

ちなみに日本の大学の場合、大学専属のライターを置いているところは恐らく?ないのではないでしょうか。各部門の担当者が、複数あるうちの業務の一つとしてやっているのがほとんどでしょう。つまり、日米の大学における情報発信力の違いは職員力の差だ、という仮説が成り立ちます。

(上記記事より一部抜粋)

大学の実力自体はあるのです。取材で研究室を訪れると,廊下に研究成果がポスターで張っている場合が少なくなく,その内容も面白い。研究室や学部単位でWebに発信している例もありますが,こうした個々の成果を,学会や論文以外で,大学の意思として収集し外部に発信するシステム作りは日本ではまだ不十分といわざるを得ません。大学としては,こうした研究開発の成果はまさに宝のはず。それを伝えないのは宝の持ち腐れです。せっかくインターネットという情報発信手段があるのにそれを活用しないのは理解に苦しみます。

最近ではブログポータルを導入している大学もありますから、徐々に日本でも情報発信をスピーディかつ分かりやすく伝える取り組みを始めてきています。Webを通して情報を分かりやすく伝えるには、個人的な考えですが、ブログなどのメディアを通じて情報発信する機会を作ることが重要だと思います。


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