Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

山梨大学が研究用に半世紀醸造してきたブランデーを販売することに

high190です。
山梨大学が研究用に半世紀醸造してきたブランデーを販売する計画があるそうです。高価なものは1本5万円!ほどになる見込みだそうです。


果実酒を専門にする国内唯一の研究機関「山梨大学ワイン科学研究センター」(甲府市)の貯蔵庫に、年代物のブランデーとデザートワインが眠っている。研究用に造られたものだが、希少価値に気付いた大学が販売に向けて動き出した。
ひんやりとした約40平方メートルの地下貯蔵庫。れんが造りの壁一面に、年代ごとに瓶が並び、中央には古びたたるが置かれている。
センターは1947年、前身の山梨工業専門学校の付属発酵研究所として設置された。ワインの醸造を続けてきたが、研究目的のため販売できず、余ったワインは蒸留してブランデーにしたり、発酵途中でアルコールを加えてデザートワインにしたりして保存していた。720ミリリットル瓶に換算すると、ブランデーが9945本、デザートワインが4723本にもなる。
半世紀以上が経って貯蔵庫が手狭になり、大学は頭を悩ませていた。法人化で大学の財産の扱いを独自に判断しやすくなったこともあり、「非常に希少価値の高い遺産」を売り出すことにした。
現在、税務署と交渉しており、許可が出れば1〜2年のうちにメーカーを通じて販売する考えだ。高価なものは1本5万円にもなる見込みという。柳田藤寿・同センター教授(ワイン醸造学)は「先代が残してくれた遺産を多くの人に味わってもらいたい」と話す。

貯蔵庫の収容キャパシティの関係から放出を検討しているとはいえ、50年近く醸造したブランデーには単純に金額だけでは計れない価値があります。
ちなみに果実酒の研究機関は国内でここだけなんですね。日本の場合、日本酒や焼酎といった穀物酒が主流なだけに葡萄の産地である山梨県独自の研究機関であるといえるでしょうね。

研究目的であるが故に50年もの長い時間を眠ってきたブランデー、値段が高いのでちょっと手に入れるのは難しいですが味わってみたいものですね。