Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

和歌山大学が壊れたPCを情報発信システムに転用する技術を開発

high190です。
和歌山大学では、壊れたPCのWi-Fi機能を利用して情報発信システムにしてしまう技術を開発したそうです。


和歌山大学は、同大学のシステム工学部和田研究室で、HDDの故障などで廃棄されたPCのWi-Fi機能を有効活用して、iPhoneなどのスマートフォンニンテンドーDSなどの通信対応携帯ゲーム機などに、独自の情報を発信できるシステムを開発中だと発表した。
これまでは数十万円することもあったこの種の情報発信システムを、ほぼノーコストで構築できるという。
開発しているのは、HDDの壊れたPCをCD-ROMやUSBメモリにあらかじめ入れておいたOSによって起動させ、Wi-Fiコンテンツ送信器として利用する技術。この技術を使うと、1枚数十円のCD-ROMだけで、HDDが壊れたノートPCを用いたWi-Fi情報発信が行えるという。
開発中のシステムでは、提供される情報を読むためにURLを入力する必要はなく、SSIDを選ぶだけでローカルコンテンツを読むことができるという。さらに、自動的にインターネット上にあるホームページのURLを端末に蓄積させるので、インターネット接続時に実際のWebページに誘導することもできるという(特許出願済み)。
今後は、技術自体のさらなる完成と普及を見据えた仕組みづくりを進め、具体的実験として、「Wi-Fiのまち・田辺」をつくるなどの地域おこしのほか、大学講義に活用していくという。また、11月6日、12月4日には、Wi-Fiを利用して謎解きや宝探しを行うイベント「世界初!Wi-Fi宝探し in南紀田辺」を開催する。

この研究は和歌山大学のシステム工学部情報通信システム学科、知覚・行動情報処理グループで行われているようです。

壊れたPCを活用するという発想がすごいです。
この技術を活用することで大幅なコスト削減を図ることも可能になるかも知れません。Wi-Fi技術はいまやどこでも利用するようになってきていますし、様々な場面での応用が利くものだと思いますので、このシステムが広く知られるといいですね。