Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

静岡大学が「学長インターンシップ」というユニークな制度を採用している

high190です。
静岡大学では学生が学長・理事などの経営陣と一定期間行動を共にする「学長インターンシップ」という制度を採用しているそうです。


就職に向け、学生が企業などで社会人体験をするインターンシップ。「大学の実力」調査でも、ほとんどの大学が採用し、力を入れていることがわかった。
ユニークなのは、静岡大学(静岡)が今年初めて行った「学長インターンシップ」だ。9月初めの1週間、学生に学長や理事ら経営陣と行動を共にしてもらう。役員会にも出席する。発案者の伊東幸宏学長は「経営の現場でコミュニケーション力を体得してほしい。大学改革にも参加してもらえれば」と一石二鳥を狙う。
同大の教員として約20年間勤め、今春、学長に。学生がおとなしくなったと感じてきた。同世代の枠に閉じこもらず、さまざまな人と話し、議論できる力を養えればと考え、学長室を開いたという。

公募に応じたのは2〜4年の5人。人文学部2年の中池佑介さん(20)はインドネシア大学の表敬訪問を受けた際の学長たちの様子に舌を巻いた。「相手への理解がないとおしゃべりもできない。日頃から幅広い教養が必要と実感した」と言う。
親の背を見て子は育つとか。まずは背から発信された思いは届いたようだ。

これ、面白いですね。社長のカバン持ちならぬ学長のカバン持ち。
学生に大学経営の一端を知ってもらうというのは、ちゃんとしたインターンシップになり得ます。

学生は、普段自分の大学の学長がどんなことをしているのかほとんど知らないと思います。大学経営がどういうものなのか、じかに見せるのは勇気がいると思いますが、経営者の仕事を間近で見られる経験は就職活動においても大いに役立つことだと思います。