Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

留学生を呼び込もうとする大学が増加傾向にある模様

high190です。
ここ数日の間に優秀な留学生を獲得しようとしている大学の取り組みがニュースになっています。

インドの留学生を呼び込むため福岡県が企画した「福岡留学フェア」が13、14日、初めて同国で開かれた。会場は、県が友好提携を結んでいるデリー州の「国際交流基金ニューデリー日本文化センター」。県内の5学校と、福岡を紹介するブースが並び、大勢の学生らでにぎわった。インドで留学生募集の催しをするのは、全国の自治体で初めて。
インドは、情報技術の分野で優秀な人材を多く生み出している。留学生を招くことで、県内での起業や、県と同国の交流を活発にする狙いがある。
フェアには九州大、九州工業大と、福岡外語専門学校など日本語学校3校が参加した。両大は、大型スクリーンを使って学校の特色を紹介。日本語学校は、個別にカリキュラムなどを説明した。福岡の産業、観光を紹介するブースも設けられ、八女茶や福岡銘菓の試食があった。
来場者は中学生から社会人まで幅広く、初日だけで約100人に。各校のブースに列ができ、授業料などについて活発に質問が出された。現地で福岡を紹介した県国際交流局交流第二課の武田誠一主幹は「来場者はみんな熱心だった。多くの優秀な学生が来てくれるはず」と手応えを感じていた。
同課によると、インドから県内大学への留学生は、今年5月の時点で10人にとどまっている。県と同国の輸出入額は2007年で約467億円。タイ(同2750億円)などのアジア諸国と比べると規模が小さいという。

インドかー、どっちかというとアメリカの大学に行ってそうなイメージがあるんですがどうでしょう?数学能力の高い人がたくさんいるだけに、理工学系の大学にとっては良質なマーケットでしょうね。

次はベトナムのお話。

京都大は13日、留学生獲得を目的にした初の海外拠点として、ベトナムハノイに「京都大ハノイ事務所」を2010年9月に設置すると発表した。受け入れ態勢の拡充を進める国の「国際化拠点整備事業」の一環。京大の魅力を発信するほか、他大学の情報も提供する。

京都大学ベトナムハノイに海外拠点を設置したという話。ちなみに私の勤める大学には、定期的にハノイ工科大学に行って技術指導をしている教員がいるんですが、その人が「ベトナムの学生は優秀ですよ」と話していました。優秀な学生を国内で確保するのは、パイの食い合いになります。ゼロサムゲームです。国際的に学生を確保していくのも、大学の存続に大きく影響するのは間違いありません。

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