Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

早稲田大学と元職員たち(?)の年金をめぐる裁判

high190です。

早稲田大学が年金の支払いをめぐって受給者と裁判を争っていたようです。
結論は、請求を認めた一審とは異なり、高裁が請求を認めず、受給者の逆転敗訴。


早稲田大が勤続20年以上の退職者や遺族に支給する年金を一方的に減額したのは無効だとして、受給者約160人が、従来と変わらない年金額を受けられる権利の確認を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は29日、請求を認めた一審判決を取り消し、棄却した。受給者側の逆転敗訴。
青柳馨裁判長は「1991年度以降、拠出者が減少する一方で受給者が大幅に増えて給付総額が収入総額を上回り、不況の長期化も重なって高水準の運用益も確保できず、年金基金の運営は不安定だ」と指摘。
その上で「従来の給付水準を維持すれば状況はさらに悪化する。将来的な制度の破綻を回避するために給付額を減らした大学側の2004年の規則改定は必要な措置だった」とした。
07年1月の一審東京地裁判決は「大学には年金制度対策が必要だったが、財政自体は著しく悪化しておらず、支払い継続が困難だったとまでは認められない」と逆の判断をしていた。
判決によると、早大は04年11月、将来的に年金資産がなくなると予測、減額率を最高35%として段階的に給付を減らすよう年金規則を改定した。
早大は「大学の主張を正当と認め、妥当な判決と受け止めている」とのコメントを出した。

今後、学校法人と元職員の間でこういう裁判増えそうですよね。
個々の法人ごとに経営状況が異なるので何とも言えないでしょうけれど、やはり今後は受け取れる年金は減るものとして考えておいて、別建てで資産運用するなどのリスクヘッジが必要になりそうです。

個人的には、今まで資産運用とかあんまり考えてこなかったのですが、これからはそうも言ってられなくなってくる時代がすぐそこまで来ていることを改めて思い知らされるニュースです。運用しようと思っても、どんなやり方がいいのか見当もつかず。増やすことは難しいと思うので、せめて目減りしない資産を持っておくのが安心なのかも知れません。となると金資産の保有とか?

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