Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

短期大学進学者が減少。4年制大学への進学者増が原因

high190です。
日本私立学校振興・共済事業団の調査で、今年度の短期大学への進学者が過去最悪だったとの結果が出たそうです。


今春の入試で定員割れを起こしていた私立短大が前年度比1・9ポイント増の69・1%と過去最悪だったことが30日、日本私立学校振興・共済事業団の調査でわかった。
同事業団は「大学全入時代を前に、4年制大学に入学しやすくなったため」と分析している。
通信制などを除く私大570校と私立短大356校を対象に今年5月1日現在の入学状況を調べた。定員割れの短大は前年度より4校増えて246校。このうち27校は、入学者が定員の5割に満たなかった。
各短大は定員削減を進めており、総定員は7万9522人と前年度より約3500人減った。しかし、志願者はそれを上回る1万1000人以上減少していた。一方、定員割れの4年制私大は、過去最悪だった前年度から0・6ポイント回復し、46・5%だった。大学数は1校減の265校。入学者が定員の5割に満たない私大は2校増えて31校となった。

経済状況が悪化すると短期大学の進学率が増加するという話を聞いたことがあります。確かに納付金が半分で済むことを考えると、職業選択の幅は狭まりますが、短大の進学率が増えることにも納得がいきます。ただ、昨年からの経済不況下においても過去最悪を記録したということは・・・
短期大学という学校種自体が世間的に受け入れられなくなってきていることの表れなのかも知れません。

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