Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

駿河台学園が5年間で約12憶円の申告漏れ

high190です。
駿台予備校などを運営する学校法人、駿河台学園が過去5年間に約12億円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたそうです。


有名大学予備校「駿台予備学校」などを運営する学校法人「駿河台学園」が、5年間に約12億円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことがわかった。
駿河台学園が経営する予備校には、都道府県から認可を受けた予備校と認可を受けていない予備校があり、認可校の授業料収入は非課税だが、無認可校は課税対象となる。関係者によると、駿河台学園は所得を申告する際、無認可校の短期講習授業料の一部を非課税扱いにするなどの税務申告の誤りがあったという。
申告漏れの総額は、昨年度までの5年間で約12億円だが、学校法人の場合は税制上の優遇措置があるため、追徴税額は過少申告加算税を含めて約1億5000万円になるとみられる。
駿河台学園は「担当者が不在でコメントできない」としている。

駿河台学園は、予備校のほかに駿河台大学なども運営する複合的な経営を行っている学校法人です。
もちろん、申告漏れがあったことは問題ですが、税制面で学校法人の優遇措置がある意味で複雑に絡む経営状態であるからこそ、こういった状況が発生したとみるのが適切なのではないでしょうか。
そういった意味では、適切な税務申告の方法などをより精査することでこのような問題は回避可能です。

ちなみにこういった報道がなされると、学校経営上、大きなダメージがあります。募集上でもネガティブな情報はできるだけ排除したいものですよね。特に教育研究と関わりのない部分でも、日頃から注意を払っておく必要があるのだと思います。

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