Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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今年のノーベル経済学賞はあの著名経済学者が受賞

high190です。
今年のノーベル経済学賞はアメリカ・プリンストン大学教授のポール・クルーグマン氏に授与されることになりました。
今までも「受賞はほぼ確定だ」と言われていたようですが、ついに受賞という運びになったようです。


スウェーデンの王立科学アカデミーは13日、2008年のノーベル経済学賞を米プリンストン大学ポール・クルーグマン教授(55)に授与すると発表した。貿易理論を刷新したことが授賞理由。ニューヨーク・タイムズ紙のコラムなども執筆し、金融危機を招いたブッシュ政権に批判的な論客として知られる。
クルーグマン氏は、生産規模が拡大するほど費用が低下する「収穫逓増」の産業は、歴史的な偶然によって国際競争力が決まることをモデルで説明した。例えば米国の航空機産業は、ベトナム戦争に伴う生産拡大で競争力が高まったという。
従来の国際貿易理論は「収穫逓減」を前提とし、土地、資本、労働といった生産要素が存在するかどうかで競争力が決まるとされていたが、新たな考え方を提示した。
米国の経済学者の受賞は9年連続。1997年に発生したアジア経済危機を“予言”したことでも知られる。
クルーグマン氏はエール大卒。マサチューセッツ工科大で博士号を取得。2000年からプリンストン大教授。1982−83年にはレーガン政権で経済諮問委員を務めた。「恐慌の罠」「グローバル経済を動かす愚かな人々」などの著書がある。最近では、米国の格差拡大をもたらしたとして共和党政権の政策を批判した「格差はつくられた」が話題になった。

ポール・クルーグマン氏の略歴はWikipediaに詳しく載っています。

ちなみにクルーグマン氏はジョン・ベイツ・クラーク賞 - Wikipediaジョン・ベイツ・クラーク賞という経済学の賞も受賞しています。この賞はノーベル賞とは異なり、

  1. 40歳以下のアメリカの経済学者(年齢制限)
  2. 隔年で選出

ということである意味ではノーベル経済学賞よりも受賞が難しいことで有名だそうです。
毎年この時期になると「今年は誰だ?」ということで世論がざわめきますが、今年は極めて順当な結果だったということですかね。
何にせよポール・クルーグマンさん、受賞おめでとうございました。

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