Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

グリーンITのプロジェクトでCO2排出量を減らす東大工学部

high190です。
ここ最近、グリーンITなんていう言葉がよく使われるようになってきています。これは地球環境に配慮したIT基盤や製品のことで、使用電力量を抑えることやIT関連部品のリサイクルなど、ITに関する幅広い範囲での環境対策です。
この取り組みを東大工学部では早速実施しているようですね。

(上記記事より一部抜粋)

目玉は,2008年6月9日に発足したばかりの「グリーン東大工学部プロジェクト」のパネル展示とデモ。東大本郷キャンパスのCO2排出量を2030年までに50%削減するという壮大な目標を掲げ,その実現に向けたグリーンITの要素技術を展示した。

当面は,工学部2号館をモデルケースとして,様々な省電力化技術の実証実験を行う。「GREEN IT@Interop」のブースでは,その中のいくつかについてデモを実施した。
例えば,工学部2号館に設置されている空調機やサーバーなど20カ所について電力消費量を計測し,大画面ディスプレイにリアルタイムに表示する電力モニタリングシステム(写真2)。あらかじめ機器ごとに設定しておいた電力消費レベルと比べ,現在どれくらいオーバーしているかを数字とグラフで示す機能があり,問題のありかが一目でわかるというものだ。

恐らく大学には学問領域を問わず、学内ネットワーク用のサーバーが設置されていると思いますが、その使用電力をモニタリングしているところはほとんどないのではないでしょうか。また、そのデータを取得していても統計的分析を行っている大学というのはまだ少ないのではないかと思います。

グリーン東大工学部プロジェクトでは,今後も,ITを活用した省エネ技術の開発に取り組み,全キャンパスにその成果を移転していく計画である。

現代の生活ではITを使わないことがほとんどないほど、生活に浸透しています。その分だけ、ITにかかる電力消費量は増えていっているということですので、限りある資源・エネルギーを有効に使うために、より省電力化できる方策を探していく必要があります。
東大工学部の成果は今後、東大の全キャンパスに移転していくそうですが、日本のリーディングユニバーシティとして他大学にもこのような研究成果をどんどん移転していってもらえたらいいんじゃないかと思います。

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