Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学ランキングを鵜呑みにしてはいけない

high190です。
色んな大学ランキングがありますが、結果はそれぞれ。信憑性のあるものもあれば、そうでないものもあります。

経済協力開発機構OECD)などが、大学ランキングについて、各国の高等教育への影響を調べている。
この調査で来日した高等教育の専門家、アイルランド・ダブリン工科大のエレン・ハゼルコーン副学長は「ランキングの過信は禁物」と警鐘を鳴らした。
最近は、英国の大衆紙がアイルランドを含むランクを発表、ポーランドチェコでも始まるなど、ヨーロッパ諸国にも大学ランキングが広がっているという。この結果、「順位が上がると学生や資金が集まるので、どの大学も順位を気にするようになった。産業界でも、英国では、ある順位以上の大学の学生しか採用しない企業が現れた」。
また、経済同様、高等教育のグローバル化が進む中、「留学生獲得のため、大学は世界での順位を上げようとする。チェコの大学は、ドイツ語だけではなく、英語での授業プログラムも導入するようになった」。
しかし、ランキングには問題も多いという。「データの集め方が不正確だったり、総合順位で比較する傾向が強いため、一つ一つの大学の良さが評価されなかったりする。その点、日本のメディアによるランキングは、多様な基準を用いて多面的に評価しようとするところがよい」
順位の結果に、大学も政府も一喜一憂すべきでないという。「大学が自校の改善のために評価結果を用いるのはよいが、順位アップを目標にすべきではない。政府は、国民がランキングを過信しないように、大学に関する多様な情報を発信する責任がある」
国際調査は、ドイツやオーストラリアでも実施され、ハゼルコーン氏らの手で分析が進められる。

OECDの大学ランキングについても、単純に結果を一喜一憂するのではなく、その結果を受けてどうするのかが肝心ですよね。それは各大学レベルでも国レベルでも変わらないのではないかと思います。

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