high190です。
大阪大学とりそな銀行は金融工学の分野で提携し、実務と研究の融合を図る取り組みを行うことになりました。
- りそな銀と阪大、金融工学で連携 共同研究など検討(出典:日本経済新聞 2008/06/02)
りそな銀行は金融工学の応用分野で大阪大学と連携する。第1弾として2日から、大阪大学金融・保険教育研究センターに行員を派遣。全5回の特別講義で、銀行が実務の中でどのように金融工学を応用しているかを教える。同分野で研究者らとの交流を深め、共同研究につなげる狙いがある。大学と連携してリスク管理能力を高める試みで、日本の銀行では珍しい。
りそな銀のリスク統括部に所属する3人が今月末まで大学院生らを相手に融資審査のモデル作りやリスク管理の講義をする。例えば住宅ローンの貸出金利を変えた場合、繰り上げ返済の件数がどうなるかを予測する手法などを取り上げる。
リスク管理、という点では実務的に銀行がどのようにリスク管理を実施しているのかを大学が把握・研究し、そこに金融工学的なアプローチを与えることで新しい知識が生まれてくる。実務と研究の交流はこれまで日本の銀行・大学では行われてこなかったようですが、国際的な取引を行う上では、高度な金融知識が必要になります。もちろん実務は重要ですが、それだけでは厳しい競争に勝ち残ることはできません。
今後もこうした取り組みを行う銀行は増えてきそうですね。