Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学校法人関西学院と千里国際学園が再来年の合併に向けた協議を開始

high190です。
兵庫県西宮市に本拠を置く学校法人関西学院と大阪に本拠を置く学校法人千里国際学園が、再来年(2010年)の合併に向けた協議を開始したとの情報がありました。関西では関西大学北陽高校が合併するなど、関関同立の間で生き残りをかけた熾烈な競争が繰り広げられています。

関大、北陽高校を合併へ──08年4月、併設校に(2007/03/18)

関西学院大学では、再来年に国際系学部を新設する計画があることから、系列校間での国際教育を加速させたいという狙いもあるようです。

関西学院兵庫県西宮市)と、千里国際学園大阪府箕面市)の両学校法人は9日、2010年春の合併を目指して協議を始めると発表した。
関西学院は1889年創立で、初等・中学・高等各部と、大学、大学院があり、計約2万2000人。1991年創立の千里国際学園は、中・高等部と「大阪インターナショナルスクール」を設置し、計約700人。
両学校法人は05年8月、連携協定を締結。昨年5月に千里国際学園側が経営の安定化などを理由に合併を打診していた。今後、運営形態などの具体的な協議を進めるが、関西学院千里国際学園の学校経営を引き継ぎ、各校とも現在地で存続させる予定だ。
関西学院は来春に聖和大(西宮市)と合併するなど、少子化の中、経営基盤の強化を進めており、新たに千里国際学園との合併と10年春に予定する国際系学部の新設で国際教育にも力を入れたい考えだ。


なお、今回の合併は事実上、関西学院千里国際学園を吸収することになります。

私立学校法の定めに基づく合併後の存続法人は関西学院で、名称は「学校法人関西学院」とします。また、千里国際学園が設置する千里国際学園中等部・高等部と大阪インターナショナルスクールは、関西学院が設置する学校として、現在の千里国際学園の校地で存続します。

両法人は2005年に連携協定を締結していたようですが、少子高齢化等の社会情勢変化に伴い、合併して規模のメリットを享受した方が得策であるとの結論に至ったようですね。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ