Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

早稲田大学と北京大学が共同で大学院を設置

high190です。
早稲田大学北京大学が共同で大学院を設置することになりました。
今後は両大学の修士学位が取得できるダブルディグリー制度を採用するそうです。

早稲田大(東京都新宿区)と中国の北京大は、双方が教員や施設などを提供し合って「環境・持続可能発展学」分野の共同大学院を設立することで合意し8日、都内で調印式を行った。
日中両国の法制度の問題などもあり、設立時期は未定。準備段階として来年4月から、両大学大学院に環境資源経済学や中国環境論などの科目を設置し、留学などを通じて、両大学それぞれの修士学位が取得できる「ダブルディグリー制度」を導入する。
また今年9月からは砂漠化対策や廃棄物問題などについて、共同研究も始めるという。
調印式で早稲田大の白井克彦総長は「これからの地球、人類を担う課題に両大学で取り組んでいきたい」と抱負を述べ、北京大の許智宏学長も「さらなる貢献ができるよう努力する」とあいさつした。
早稲田大と北京大は2003年12月、共同教育研究運営機構を設置して連携を強化。

中国にとっては、環境問題は重大な関心事であると同時に国際社会の理解を得たい分野であるはずです。北京大学は中国国内でもトップレベルに入る名門大学であり、早稲田大学の大学院に在籍する学生にとっても二つの修士号が、しかもその内のひとつは国外の学位が取得できるというのは魅力的ですよね。両大学は共同研究も実施していくようですので、今後より密接な協力体制を構築していけるかも知れません。


これも、「留学生を8000人増やす!」という早稲田大学の計画の一端なんでしょうね。

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