Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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大学基準協会が2007年度の評価結果を公表

high190です。
2007年度に大学基準協会で認証評価を受けた大学に関する評価が公表されました。

大学の認証評価機関である大学基準協会は24日、2007年度の評価結果を公表した。今回初めて評価対象とした法科大学院では、新司法試験の考査委員だった元教授が答案練習会をしていた慶応大(東京・港)について、再発防止への取り組みを2012年度まで毎年報告することを条件に“合格”とした。
大学の認証評価は教育研究の質などについて、評価機関が定める基準に適合しているかどうかを判断する制度。
大学基準協会は慶大法科大学院を「教育目標はおおむね達成されている」としながらも「問題漏洩(ろうえい)疑惑は重大」と指摘。改善の進み具合をチェックするため、慶大が設置した再発防止委員会の審議状況などを提出するよう求めた。法科大学院でもう1校の評価対象だった法政大(東京・千代田)は基準を満たした。

慶應義塾大学法科大学院では、新司法試験の考査委員だった教授が実質的に出題範囲を教えていたのではないかという問題が起こりました。大学基準協会としては、教育目標は概ね達成されていることから条件付きの適合評価を出したようですが、法科大学院への信頼という点では国民に対して大きな不信を抱かせる結果になったのも事実です。
専門職大学院全体で見ても定員を満たしているところは少ないようですから、信頼回復のためにも再発防止策の徹底を含めて適合評価を下した認証評価制度の効果を期待したいところです。

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