Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

筑波大学のスターバックスについての続き

high190です。
昨日の記事は結構反響があるみたいなんで、続きを。

筑波大学のスターバックスは大学にとってメリットをもたらすか?(2008/03/19)

そもそも、大学に何故スターバックスが必要なのか?という議論についてですが、大学のキャンパス全体の魅力を高めるためにも、民間の事業者と提携していくことは今後の大学戦略に必要なことだと思います。大学の所在地がどこか?ということが受験生にとって大学選択の一因になっていると同時に、どのような施設を有しているかという点も大きなポイントになるはずです。

私が学生の時、外国人教員(イギリス出身、確かオックスフォード大学)に面白い話を聞きました。イギリスの大学にはキャンパス内にアイリッシュパブがあり、講義が終わってからそこに学生たちが集まって様々な議論をして、部屋に戻ってまた勉強するというキャンパスライフを送っていたそうです。寄宿制であることも大きいですが、何よりも大学が学生に「議論できる場」を提供するということが重要なのではないでしょうか。

大学側の狙いとしては学生がキャンパス内に滞在する時間を出来るだけ長くして勉学などの時間に充ててもらいたいのです。学生間、教員と学生が円滑にコミュニケーションを行うのに有効な手段と場所を提供する、という考え方ですね。学生と大学との円滑なコミュニケーションなくして、学生主体の大学なしです。筑波大学スターバックスをケースに、こうした場を提供しようとする大学が増えていくことを期待したいと思います。

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