Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

戦略的大学連携支援事業で何が変わるか

high190です。
最近、このブログのアクセス解析をしていると「戦略的大学連携支援事業」というワードで検索している方が来訪することが多くなってきていることに気付きました。

大学間の戦略的連携を文部科学省が支援(2007/08/28)

文部科学省のWebサイトによると、

「戦略的大学連携支援事業」は、国公私立大学間の積極的な連携を推進し、各大学における教育研究資源を有効活用することにより、当該地域の知の拠点として、教育研究水準のさらなる高度化、個性・特色の明確化、大学運営基盤の強化等を図ることを目的としています。

大学の設置形態に関わらず、連携を推進していくことを推奨していくものであると説明されています。イメージ的にはある程度近接している大学で連携することによるシナジーを高めなさい、ということなんでしょうか。つい最近話題になった早稲田大学東京医科大学の連携事業などがイメージしやすいところです。

早稲田大学と東京女子医科大学との教育研究事業 連携推進に関する概要(PDFファイル)

早稲田・東京女子医科の両大学は、将来的に共同で大学院を設置する計画もあるそうです。このように双方の大学にとって理になる形での連携に対して、文部科学省が支援をするという訳です。年間40件ほどを採択予定だそうですから、このブログに検索で訪れた大学の方は少なからず関心をお持ちなのでしょうね。文部科学省でもフォローアップを行う準備を進めているようで、3月17日付の事務連絡で公募説明会・個別相談会を実施すると各大学に通知しています。

行政手続は事前相談がとても大切です。というか、事前相談を経ずに申請することなど通常の事務手続きからすれば「あり得ないこと」です。まだ、具体的な検討段階になくても説明会に参加する意義はありそうですね。

(2008/03/18追記)
武蔵工業大学多摩美術大学が連携協定を結んだ、というニュースがありました。*1今後しばらくの間は連日こういった報道があるかもしれませんね。

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