Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学職員に対する世間の疑問点に答えてみる

high190です。
東京は久しぶりに外が雪で白く染まりました。本来、冬はこうなんですが、しばらくの間大雪が降らなかった東京では非日常的なものに映ります。さて、今日は少し趣向を変えて、大学職員に対する世間からの疑問点について、私なりに考えてみたいと思います。

  • ルーティンワークばっかりなの?

勤務する部署によるとは思いますが、確かにルーティンワークは多いです。ただ、日常的なルーティンワークに忙殺されるのではなく、現在の仕事のやり方を見直して改善していくことが大切です。大学事務の職場というものは非生産的な組織風土をもっている(後述)ような気がしますので、いかにルーティンに潰されないようにするかを考えることは、とても大切なことだと思います。

  • OJTとかの研修がほとんどないの?

これは大学によりますが、私の勤めているところはあまりないですね。例えば業務の引継ぎを受ける場合、前任者からの仕事を一通り引き継いで、そのまま円滑に運営してくれればいいんだよ的なアプローチがほとんどです。引継ぎ書をしっかり作る、といったこともあまり重視されていないようですしね。一般企業で課されるような、問題解決手法の研修などをやっているところはまず少数でしょう。
その代わりといってはなんですが、一定期間で外部研修に行かされることがあります。ただ、大学業界の中で研修を行う訳ですから、過剰な期待はできないというのが本音です。

  • ほとんど定時で帰れるの?

これも部署によるとは思いますが、私が現在所属している部署は学生対応がメインなので、一定時間になると窓口を締め切ります。窓口は終業30分前に閉めますので、それまでに仕事を終えていれば定時で帰れます。
ただ、上記で指摘したとおりにルーティンワークが多く、かつ季節によって業務量が変化するため、日頃から自分なりに事務処理スピードを速める訓練が必要だと思います。

  • 職場の空気ってどんな感じ?

今の私の職場は学生対応が主の場所だからなのかも知れませんが、どうも私には学生に対して冷たい場所であるように感じます。もちろん、駄目なことは駄目だとしっかり伝えなければいけないのも仕事のうちですし、あいまいな態度で最終的に困るのは学生自身ですから、そこはしっかりとした態度で業務に臨む必要があります。
しかし、学生に対してのナビゲーションという点ではまだまだ職員側にも改善できることがたくさんあるように思います。例えば、学生向けのガイドブックを分かりやすく作成してみるとか、Webページを見やすく作りこんでみるとか、メールマガジンを発行して時期によって必要な情報を学生向けにお知らせしたりとか。それこそ、学内で職員が学生向けにブログをやってもいいんじゃないかと思うんですよ。要は上手にコミュニケートできているかどうかが大切なのです。

  • 給料はどのくらい?

これも良くある質問ですが(笑)仕事の内容からすると、結構な額をもらっているように思います。私は非正規職員ですが、それでも同期の会社勤めをしている人よりちょっと少ないか同額ぐらいです。
自分の給与額に見合うだけの働きをしないと職場は成り立ちませんので、もっと自己研鑽が必要です。

と、以上簡単にですが、恐らく世間一般の方が思われている大学職員に対する疑問について答えてみました。
私自身は大学職員という仕事に大きな魅力を感じています。日々学生と接する中で、学生たちが活躍できる環境を整備し、社会に送り出していく。大学職員はとても素晴らしい仕事ですし、職場内外にモチベーションの高い人もたくさんいます。そうした人たちとの交流を持ち、自分自身の研鑽に繋げていくことが大切だと私は考えています。
世間からどんな目で見られているか?ということに対して、大学職員はもっと敏感になった方がいいのかもしれません。

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